family【番外編】

下っ端から見た景色 ページ28

やあ。俺はついこの間butterflyの一味になった男だ


今日はこの組織について簡単にみんなに説明しようと思う.





ここはソウルに立つ巨大なビルだ
外から見れば大企業
それもそう。俺たちの仕事は食べ物の卸売り業だから

表向きには、なんて言うけど本当にちゃんと仕事してるのだから
誰が見たって俺はサラリーマンなのだろう


だが
ビルの上層階に行けば話は変わってくる

上から5階は裏の仕事を請け負うエリアになる
もちろん一般人や俺たちでさえそこには入ることはできない

本当に限られたごく一部の人間だけが入ることができる

俺は卸売りの仕事としながら上から指示された裏の仕事を先輩と一緒にこなすってわけだ


基本的に単独行動は禁止
メンバー間での殺しもタブー

butterfly入会の条件は一つ
指定の場所で小指に蝶のタトゥーを彫ること

これは指切りの約束
この組織に入るからにはその名前を背負うことになると言うこと
組織のために生きて、組織のために死ぬ

もし組織を抜けたいとなれば、もちろん指切りの字通り
小指を切り落とす
その指を持ってボスのところまで行って抜けさせてくださいって土下座する

ボスはめんどくさいことが嫌いなようで
小指を持ってくだけで抜けさせてくれる
ほかのマフィアとは違って命は取らないらしい

ただ、仁義ってものは通さなくちゃいけない
勝手に逃げようもんなら、殺されるまで追いかけてくる
必ず殺される


と、まぁ


なかなかにやばい組織なのだが
組織自体の環境はいいと思う

案外福利厚生しっかりしてるし
研修もある



俺はここに入れてよかったと思ってる




本題はここからだ

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