family【番外編】

穏やかな日々 ページ1

「・・・・・ん」



ぱちっと目を覚ますと時刻は午前10時


隣を見ると



「・・・・すぅ・・・すぅ」



愛おしい人の寝顔



今日は休日だけどちょっと寝過ぎちゃった
朝ご飯でも作ろうかな


そう思って

彼を起こさないようにゆっくり布団から抜け出す


が




JK「・・・・・・A・・どこいくの」


『おはよ。ジョングク。朝ごはん作ろうと思って』



するりとお腹に回った逞しい腕に捕まってしまった





JK「んー・・・・だめ」


『なんでㅋㅋㅋいっつもお腹すいたって駄々こねるの誰よー』





JK「まだ一緒に寝てよーよ」


『ちょ・・くすぐったい！』



頭をぐりぐりと私に押し付けてきて
しまいにはちゅ、ちゅとお腹にキスをしてくる







少し寝癖のついた髪を撫でると
私の目を見てふにゃりと笑った彼は私をぎゅっと抱きしめた





JK「あー、俺めちゃくちゃ今幸せ」


なんて


急に噛み締めるようなこと言うから
ふふっと鼻で笑うと少しだけ不機嫌な顔。本当は不機嫌じゃない時にするかお



JK「なんで笑うの」


『やー、ジョングクかわいいなーって』




JK「Aは幸せじゃないの？」



『幸せすぎて夢でも見てるくらいだよ』






本当に



2年前では考えられなかったこと




暴力も、恐喝も、

もちろん人の血を見ることもない



怖いくらい、穏やかな日々がここにある





たまに、不安になる


たくさんの人の命、人生を奪っておいて
こんなにも幸せになってもいいのだろうかと

みんなを背負って暗闇を歩いていかなければならない責任があるんじゃないかと







JK「・・・・・・・A」



『・・ん？』





JK「愛してるよ」





『・・・・・ジョングク』







むくりと起き上がった彼は
暖かい両手で私の頬を包み込んだ




JK「俺が死ぬまで幸せにするからね

Aはたくさんの人に愛されてるよ。


俺も、テヒョンイヒョンやソクジニヒョン、ユンギヒョンも
みんなAが大好きなんだ


一緒に幸せになろうね」




『・・・っうん。私も大好き』





ポロリと瞳から溢れた涙を親指で掬って
そのてを後頭部に移動させた後
私を引き寄せてキスをした




最初は軽いやつだったのに



だんだんと深くなっていく







JK「愛ってやつは行動で示さないと」



『もう。上手いように言うんだからㅋㅋㅋ』




2人でもう一度ベッドに倒れ込む


そんな日もありかなって



穏やかな日々 fin

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