・ ページ6
「はぁ・・・・・・・はぁっ・・・・・・・・はぁ」
その時のことはよく覚えてない
気がついた時にはもう両親は死んでいた
父はもうどこが目で、口で、鼻かよく分からなかった
母の舌と喉はかき切られていた
血生臭い鈍臭が部屋の中に充満して
どこから嗅ぎ付けたのか
一匹の蝿が母の額に留まっていた
その時に思ったんだ
「はは・・・・・・やっぱり蛙の子は蛙なんだな」
俺も人の皮を被った悪魔だった
殺してしまった罪悪感とか、恐怖感とか
一切なくて
開放感で口角が上がりそうなのを必死に抑えていた
だめだ
これ以上行ったら戻れなくなる
でも、
もういいか
「・・・疲れた」
悪魔の子供なら
真面目に悪魔らしく生きようか
___________________________________
))ガンッ
「ひっ!!も、もう許してください!!!!」
「俺先週お前にいくら貸したと思ってんだよ。三日後に返すって言われてからどれだけ経ってる?
イライラするわ。殺してい?」
「や!!!それは!!!まっ!!絶対に明日返すから!!!!」
「そ?じゃあ明日金倍にして返すか死ぬ覚悟しといてね」
がんつけてくる奴片っ端から殴って
売られた喧嘩は全部買って、勝って
無理やり金貸して、高い利子つけて返させて金増やして
返せないやつは臓器売買のやつに売り飛ばして
もう
やりたい放題だった
俺に勝てるやつなんていなかったし
当時の俺も、俺がこの街で一番強いと思ってた
だから
本当に良くないところまで俺は足を踏み入れていた
「君、ジョングク?」
「・・・・は?なに」
道を歩いていると
後ろから声をかけられた
振り返ろうとしたところで
首元に鋭い痛みが走って意識を失った
__________________
「おい、起きろ」
「・・・・・・・っ」
頬をペチペチと叩かれて
ゆっくりと目を開けると
目の前には知らない男たち
俺の手足はしっかり縛られていた
横には・・・・・海
「・・・・・は」
「お前が先週面白半分で半殺しにした人間いたろ。あれ、うちのもんなんだわ
見える?これ
翼のマーク
wingsって知ってるだろ?」
さっと血の気が引くのを感じた
658人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃろすっこ(プロフ) - Blueさん» コメントありがとうございます!そんな!!たくさん読んでいただいてめちゃくちゃ嬉しいです! (2022年12月30日 0時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - ちゃろすっこさんのお話すごく面白くて、family以外にもユンギさんと可愛い幽霊の女の子のお話とか、たくさん読ませていただきました。本当に面白くて儚げなところもあって大好きです。これからも応援してます✨ (2022年12月29日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - akuneさん» コメントありがとうございます!導かれる!?それは嬉しすぎますぅぅ!! (2022年12月7日 21時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
akune(プロフ) - 食い入るように導かれるようにこちらも読み始めてます!!このシリーズごちそうさま過ぎて困ります!大好きです! (2022年11月23日 8時) (レス) @page7 id: 785498f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃろすっこ | 作成日時:2022年11月20日 2時