彼が故の悩み ページ16
窓側につけられた長机に並んで席に着く
自習室に来たのは
朝早いからか、私たちだけで
かなりドキドキする。
『テヒョン君はよく自習室くるの？』
「うん。週３くらいでくるよ」
『わ、すごいね！めちゃくちゃ勉強熱心だ』
「あはは、そう言うのじゃないよ」
席に着いたテヒョン君は
机に課題を広げた後、スマホを触り出した
私も課題する気にはなれなくて、彼を真似てスマホを開いて見るけど
特に見たいものもなかったので
インスタの検索の下に出てくる動画や画像をスクロールしていった
『でも勉強してるんでしょ？』
「してるけど、勉強は教室でもできるじゃん？
でも、俺が教室行くといろんな人に話しかけられるから
こうして1人になれる場所がここしかないから
仕方なく来てるだけ 」
『テヒョン君人気だもんね。でも私は羨ましいけどなぁ』
「え？」
『私、人と関わるの苦手だからさ
テヒョン君みたいにみんなの人気者になれるの羨ましい』
テヒョン君の周りにはいつも人が溢れてる
みんなキラキラ目をして
テヒョン君が大好きだから
彼ともっと関わりたい、近くに行きたいって思うんだろうな
私にはあり得ない世界だ
そういうと
テヒョン君はこっちを向いて
少し寂しそうに笑った
「俺はAちゃんが羨ましいなぁ」
『え！なんで！？』
「俺も大学まではそう思ってたけどさ
四六時中声かけられるのって結構しんどいよ？
自分の時間とか、ないし
そんなのよりさ
自分の好きな人たちだけで
一緒の時間過ごしてるほうが楽しいと思うけどなぁ」
あ、羨ましいって
ちょっと失礼なこと言ったかも
好きで自分から絡みにいってるわけでもないのに
テヒョン君は人気になることを望んでる訳じゃないのに
人がいるところに行けば誰にでも声かけられるから
自分の時間がないってことだもんね
だったら私の誘いも嫌な気持ちにさせちゃったかなぁ
いくら惚れ薬飲んでるからって
調子乗りすぎちゃった
『テヒョン君、ごめんね』
「……なんで謝るの？」
『や、私も一緒に自習室行こうとか気軽に言っちゃったから、迷惑だったかなって』
「なんで？」
『え？』
「俺は好きな人と好きな時間送りたいからこうしてAちゃんと一緒にいるんだよ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 425人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃろすっこ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！完全にテヒョンさんに対する欲望マックスで書いてます（笑）ジミンさんテヒョンさん視点は後半でたくさん書きますのでもうしばらくお待ちください(^ ^) (2023年1月10日 18時) (
レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
はな - 久しぶりにどきどきしてます…！テヒョンさん、沼やなぁ…そしてジミン氏！もしかして…なんて思ってる自分がいますが、とりあえず楽しみに更新待っときます^^ファイティンです！ (2023年1月10日 2時) (レス) id: 4823dfeeee (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - ハシモトさん» コメントありがとうございます！ずるいですよねぇぇ！そんなテヒョンさんが大好きです♡← (2022年12月28日 20時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
ハシモト(プロフ) - ずるい…ずるいです…キムテ、ずるいです…(いつも楽しみに読んでます！風邪をひかないようご自愛ください！) (2022年12月26日 22時) (レス) @page27 id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2022年11月20日 2時
