惚れ薬飲ませてみた【TH】

スマートな彼 ページ23

私たちが見た映画は

幽霊になった彼女と過去に囚われてしまった彼氏が
再開してまた恋に落ちるっていう映画



すごく切ないけど
綺麗な純愛映画だった。





初めて知ったのは、テヒョン君がこう言う映画に興味があるってこと
年頃の男の子はこう言う映画あまり見ないって思ってたから少し意外だった

そしてもう一つ意外だったのが




「いいなー俺もあんな恋愛してみたいなぁ」





テヒョン君はジミンと違って恋愛経験が少ない方だと言うことだった

あのヤリチンジミンの友達だし
モテるだろうからたくさん遊んでそうだと思ったけど

今まで付き合った人はいないらしい
(彼曰くほとんどの女の子が同じ顔に見えて怖いらしい)





映画を見終わった私たちは
これまたテヒョン君が予約してくれた肉バルにきている


一体どこからこんなオシャレなお店を見つけてくるんだろう

お店のドアを開けてエスコートしてくれるとことか
食べる前にお肉切ってくれるとことか
お酒を飲んでほんのり赤くなった顔とか


彼の一つ一つの行動が全部モテる所以となってて
彼はきっと人々に愛されるために生きてきた人なのだろうなって
そう思う




『テヒョン君ってモテるでしょ？』


「まー否定はしないね」




『あはは！それなのに恋愛経験私より少ないって聞いちゃって、ちょっとびっくりした！』






少し酔いが回ってきた私は
普段あえて触れようとしなかった恋愛について私から話題を振ってみた





「実際付き合ったことはあったよ？

でも、全部向こうから告白されて
別に断る理由もなかったから付き合っただけで

いつも「思ってたのと違った」って振られてさ



まぁ、当たり前だよね。別に俺
その子のことが好きだったわけじゃないし


今だったら失礼なことしたなってわかる
自分はこんなにも好きなのに
付き合ってるのに、愛を返してもらえないって
辛いもんね」





『じゃあ一回も付き合ったことないっていうのは』



「うん。俺が好きな人と付き合ったことないってこと



でもね


今はいるんだ。好きな人」





『そっ、そうなんだ！』


どきりと胸が跳ねる





あまりにも




嬉しそうに


幸せそうに笑うから








)))ズキン





また




胸がなぜか嫌な音を立てた

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