ほんとにバカ ページ8
JM「ばーちゃん、僕そろそろ帰るから・・・」
何も話さなくなってしまったおばあちゃんを背に
立ち上がった時だった
「Aちゃんにな、惚れ薬渡してあげたんよ」
JM「…………は？」
にっこり笑ってそう言った
は？？？
「あともうひとりあげたんやけど、誰やったかいなぁ」
JM「惚れ薬ってなに」
「ほら、わしは魔女やから
あの子が恋しとったから、渡してあげだんよ」
彼女のことは昔からよく知っていた、けど・・
僕の名前も忘れなはずなのに
おばあちゃんは確かにAの名前を口にした
後で母さんに聞いた
おばあちゃんは徘徊の他に妄想の世界にいることが度々あって
氷砂糖を溶かして水と混ぜたものを
惚れ薬だのなんだの作って知らない人に渡してるらしい
それを警察に注意されて
母さんは困ってるのだと、そう言った
なんだよそれ
クソ迷惑じゃん
じゃああのバカはテヒョンと結ばれることだけを願ってその薄めた氷砂糖を持ってるって言うのか？
ふざけんなよ
そんなの使わなくたって
僕がAのこと幸せに出来るのに
そんなのに頼る前に
僕のところに、きたらいいのに
テヒョンを探すために
空き教室に行ったら
なにかを見つめて固まってるAがいた
瓶の蓋を開けて、ペットボトルに流し込む
『 ……やっぱり、ただの水じゃないんだ』
直感でわかった
あれが例の惚れ薬だと
ばーちゃんが言ってたことは本当だったんだ。
向こうからテヒョンがやってくる
どうする
意気地無しのA
どうせそんなの
お前は渡せっこない
そう思ったのに
テヒョンが自分から取って飲んだから
何も知らないフリして
慌てて僕も教室に入ってそれを飲んだ
何もないってわかってるのに
あいつだけが飲むのが、なんか嫌で
僕がペットボトルから口を離した時
短い時間で
僕だけに聞こえるように
TH「俺、本気でAちゃんのこと落としに行くから。
ノロノロしてたら取られちゃうよ。俺に」
そう言った
いつも、A同様
遠目で見てるだけだったテヒョンが
なぜか急に行動に移すようになった
動揺して、固まってしまう
それを見たAは
きっと何かを勘違いしているようだったから
もうそっちの方が都合がいいかって
逆に利用してやることにした。
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ちゃろすっこ(プロフ) - 成海さん» 成海様！コメント有難うございます！そのコメントだけで一生頑張れる気がしました。だいぶ冷える季節となってきましたので体調に気をつけて暖かくしてお過ごしください。本当にコメント嬉しかったです。 (11月13日 19時) (
レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
成海(プロフ) - 今更ながらコメントさせていただきます。ちゃろすっこ様のお話はどれも、もっと評価されるべきだと思うほど素敵なものばかりです。しっかり考えて書かれてるのかなと言うのが伝わってきてすごいです…。素敵なお話をこの世に生み出してくださりありがとうございます… (11月9日 21時) (レス) id: a960448576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2023年1月22日 18時
