・ ページ44
TH「細かい住所は知らないんだけど
なんか大きな会社で働いてるって言ってたし
送ってもらった写真とか見ても
だいたいここら辺なんだよね」
福岡についてから3時間
電車やバスを乗り継いで、2人を探し回った
全く日本語が喋れない私たちは
頑張って携帯を使ったり身振り手振りで聞き回った
それでも、やっぱりこの広い土地で
2人を見つけるのはとても難しいことなのだと改めて気付かされる
『なかなか見つかりませんね』
TH「あとちょっとだと思うんだけどなぁ
・・・・・・・あ！・・・あった！あれ！！」
テヒョンさんが興奮して
バシバシと私の背中を叩く
これがまた痛いんだよなぁ
ほら、これ見て！
と
テヒョンさんが見せてくれた画像は
ジョングクさんのメッセージと写真で
目の前に映るアパートの写真と
”俺たちの愛の城です”
なんてメッセージが送られてあった
・・・・・・意外とロマンチスト
TH「んじゃ、Aよろしくね」
『・・・え、一緒に行かないんですか？』
TH「うん。会うのは流石にダメ」
『なんで・・』
ここまで、きたのに
TH「ヒョンが会えないのに。僕だけ先に会うのは、良くない気がする」
『テヒョンさんって・・・・優しいですね』
そう言うと
にっこり笑った
私、結構その笑顔好きだよ
ピンクのウサギのマスコットが描かれたネームプレートの
ドアの前に立つ
テヒョンさんは
絶対にここで間違いないって言ってたけど
間違ってたらどうしよう
とりあえずインターフォンを押してみる
ピンポーンとなったあと
ゆっくりとドアが開かれた
「・・・・・・誰ですか？」
中から出てきたのは
びっくりするくらい綺麗な女性だった
仕事から帰ってきたのか
スーツを着ていて
ふわりと揺れる髪には、先ほどまでくくられていたのだろう
ゴムの跡がついていた
何も言わない私を見て
少しだけ怪しむ表情になる
いけない
ちゃんと、言わないと
『 안녕하세요 』
そう言うと
彼女はとても驚いた顔をした
「・・・・・手紙？」
『はい。その人は捨てろって言ったんですけど、ちゃんと届けるべきだと思って』
「それで、わざわざ日本に？」
『はい！それが仕事ですので。・・・・これ』
はい、と
手渡すと
その文字を見て
彼女が息を呑むのがわかった
「・・・・・・・オッパ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 719人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
y_m_1011(プロフ) - 番外編を読んでから胸いっぱいの愛をあなたにを読むとより感動しました、、🥺 とても面白い話を書いて下さりありがとうございました！楽しく読ませていただきました☺️✨️ (2023年2月23日 20時) (
レス) @page50 id: cc528c60b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - Blueさん» コメントありがとうございます！！私が伝えたいこと伝わってめちゃくちゃ嬉しいです！！不器用な兄弟愛っていいですよね。自分で書いといて胸アツでした笑 (2023年2月13日 19時) (レス) id: a1e57d65ee (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - あーもう好きです！ユンギさんからの手紙、しかも出さないところが、でも察してくれっていうもどかしい矛盾が！！！好きすぎます💕不器用な兄妹愛って感じで本当に感動しました！ (2023年2月11日 20時) (レス) @page37 id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2023年1月19日 0時
