family【番外編】２

ドライブデート（誘拐） ページ27

「……あ、Aちゃんだぁ！」


『……げえっ』





今日は午後からオフだったから
オッパ達になにか買って帰ろうかと思ってコンビニに寄っただけなのに




何故ここにいる！！！




『キムテヒョン！』



TH「えー！名前覚えててくれたの？嬉しくて興奮しちゃう♡」



大大大嫌いなキムテヒョンが居た




つい先日
ナムジュンの命令で武器の密売に潜入した時のこと
油断した私は
こいつともう1人のジミンってやつに捕まってしまった

運良くホソクが助けに来てくれたおかげで逃げられたわけだけど


まさかこんな街中で出会うとは




っていうか、ここうちのシマだし



『ここであんたを殺しても誰も文句言わないよね』


TH「僕！僕が言う！殺そうとしないでよ」


なんてほっぺを膨らませている
可愛くないぞキムテヒョン



それにしても
相変わらず綺麗な顔

街ゆく人が彼に視線を送るのがよく分かる
ほんと、なんでマフィアなんかやってるんだろ



TH「あし、大丈夫？」


ふいっと、私の太ももに視線を落とした





『あんたに心配なんかされなくても大丈夫よ
さっさと消えて』




スタスタ


がっ


どさっ






TH「目の前で転ばれてもなーんの説得力も無いんだけど？」




くそうっ！

悔しい！！！


痛みはだいぶマシになったけど
やっぱり上手く力が入らない

早く逃げたいのに


TH「ぼく、今日車だから送ってあげるよ」

『いや。絶対に嫌』


だれが好き好んで敵の車に乗るもんですか！
何されるかたまったもんじゃない



TH「なんもしないってㅋㅋ」


『そのあんたに私は殺されかけたんだけど？』


TH「あれは上の命令だったから。今日は何も言われてないもーん

僕元々殺す気なんてなかったし


Aちゃんのことは好きだから大切にするよ♡」





きっも！！
なにがハートよ！！


『鳥肌立つからやめて』

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