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ホソクのことは俺が幼い頃から知っていた
「あの母親・・・・借金した父親に逃げられて、不憫だよな」
「まだ子供も小さいのに」
「何とかならねーだろうか」
親父の周りでそう話しているのを俺は偶然耳にした。
「俺たちにはどうしようもできねえよ。借りたもんと貸したもんの立場は明確でないといけない」
助けようとしない親父に腹が立った
借金の取り立てに行く仲間の後をこっそり追いかけて
俺はその母親の家を見つけた
塀の上をよじ登って
こっそり外から中を覗き見る
そこには俺より少し年下の男と華奢な女の背中が見えた
どこの家でも大人は勝手だ
子供は子供だからと
何もわかってないだろうと決めつけてくる
わかるんだよ
俺たちには。親の顔色、声のトーン、態度で
敏感に感じ取る
必死に笑って
母を困らせまいとするその男に俺は同情した
その日から俺は毎日
その女の家の玄関先に俺の貯金を置くようにした
借金がいくらかはわからないが
俺にできることをしようと
必死にためた5000ウォンを置くようにするのが俺の日課になった
そんな時だった
いつものようにお金を置いて帰ろうとした時
「・・・・もしかして君なの？」
背後から透き通った女の声が聞こえて俺はその場で尻餅をついた
「は！？・・・・いや、俺は」
慌てる俺を見てその女は
ふふふ、と柔らかく笑った
その笑顔は子供とよく似ていた
「お礼がしたいわ。良かったら寄って行かない？」
・・・・俺はあいつが羨ましかったのかもしれない。
もうこの世にはいない
母の面影を感じて
俺はこくりと頷いてしまった
それからあの男、ホソクが学校に行っている間
あの母親と話をするのが日課になった
俺の知らない世界をいろいろ話してくれる代わりに
俺は5000ウォンを渡す
彼女はそれを断ったが
「いいの。俺がやりたいだけだから」
一つの親子を救えた気がして
俺は誇らしい気持ちになっていったと同時に
名前しか知らない
ホソクってやつと仲良くなりたい
そう思うようになった
が
あの事件が起こってしまった
前の昼には笑っていたのに
次の日には家はもぬけの殻
部屋には血痕の跡
「・・・・・何が、あったんだ」
一晩にして
俺が幸せだと感じていた世界は崩れて無くなってしまった
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y_m_1011(プロフ) - 番外編を読んでから胸いっぱいの愛をあなたにを読むとより感動しました、、🥺 とても面白い話を書いて下さりありがとうございました！楽しく読ませていただきました☺️✨️ (2023年2月23日 20時) (
レス) @page50 id: cc528c60b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - Blueさん» コメントありがとうございます！！私が伝えたいこと伝わってめちゃくちゃ嬉しいです！！不器用な兄弟愛っていいですよね。自分で書いといて胸アツでした笑 (2023年2月13日 19時) (レス) id: a1e57d65ee (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - あーもう好きです！ユンギさんからの手紙、しかも出さないところが、でも察してくれっていうもどかしい矛盾が！！！好きすぎます💕不器用な兄妹愛って感じで本当に感動しました！ (2023年2月11日 20時) (レス) @page37 id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2023年1月19日 0時
