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56日 " ページ6

そこには泣いている夕陽がいた。

「ヒッグ…僕、お母さん達に嫌われちゃったよぉ…」

さっきの会話、Aも聞いてたんだ。
そんなAに俺はなんて言った?

何をした?

「……そう…」

何も言わないで俺は素っ気ない態度で通り過ぎたんだ。
しかも母さん達と同じような目をして。

俺は双子の兄より、自分のことを第一に考えたんだ_____




俺もAみたいにみんなに好かれたかったから。

だけど、その日からAはどんどん変わって行った。

「おっ、おはよう…」

俺がどんなに挨拶をしても返してこない。
光が宿ってない感じの瞳。

逆に人を避けてるかのような鋭い瞳。

あの明るかったAにあの時、俺が何か声をかけてやれば…



なのに俺が壊したんだ。

なのになんで十五になってなんで話しかけたのか。

「Aおはよう、今日は体調どうだ?」

あの時の明るい太陽のような笑顔で笑うAがただ見たかっただけなんだ。

「…話しかけないでよ」

そんな事をいうAには辛かった。
俺が、俺と両親達が変えたようなものだから。

最初は遊びに行くか誘ったりする程度だった。

「Aー?遊びに行こうぜ!」

体が弱いAと昔見たく遊びたかったから。

最初の理由はほんの些細なことだった。
だけど気づけば俺は……




愛して欲しくなっていた、冷たくなったAに。
大好きでたまらない太陽のようなAに。

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明月浅葱(プロフ) - めっちゃ泣きました! 俺、病系好きなんであまり泣かないんですが、こんなに泣いたの初めてです! (2022年11月13日 16時) (レス) @page30 id: 2a22133648 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 目が晴れそうなほど泣いてしまいました。素敵なお話を完結させてくださりありがとうございます! (2021年12月21日 0時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 涙が止まらない位感動しました。 (2016年9月18日 14時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
桃崎星(プロフ) - 涙が止まらん (2016年2月22日 22時) (レス) id: 308057f239 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ。 - 久しぶりに小説で泣きました…。それはもうボロボロと(笑 とても素敵なお話でした! (2015年9月9日 14時) (レス) id: 76adb82bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使の使い手 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月13日 0時

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