一緒にいようね…ズット (ページ41)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:44,762 hit

ぱーと 40 ページ41

気が付いたら保健室のベッドで寝ていた。

窓のカーテンからこぼれ出る日と外の騒がしい騒音で放課後だと言うのがわかった。

「寝ちゃったのか…って、授業！」

俺がいきなり飛び上がるように起きると、奥から保険医が出てきた。

「いきなり起きたら駄目よ？」

俺のベッド脇のパイプ椅子に座った。

そして人差し指を左右に振った。

「普通なら一時間経ったくらいで起こすんだけどね、

Aくん最近登校出来るようになったばかりだし…前にも倒れて来たし」

心配そうな眼差しを向け、俺の額に手を置いた。

そしてふと思い出すように立ち上がると、窓の外を見た。

「先程までここに蓮くん、来てたんだけど…」

その言葉に胸がドキンと大きく鼓動した。

喧嘩したばかりなのに、心配して…。

やっぱり優しい奴だ、蓮の事が気になる。

産まれた時から一緒なんだから、これからも…ずっと…一緒に…。

「部活に…サッカーの部室に…向かったんですか？」

俺は保険医に問いかけた。

「あのね、蓮くんは……」

先生がそう言うと、扉が開いた。

勢いまして入ってきたのは蓮

.

.

ではなく、加賀だった。