一緒にいようね…ズット (ページ36)

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ぱーと 36 ページ36

俺は長い廊下を渡り、自分の教室についた。

とっくに蓮も、加賀も席についている。

だけど二人とも俺に話しかけて来ないし、逆に不機嫌なオーラが出てる。

「こんなじゃ、話しかけられねえよ…」

俺がぼそりと言うと、それを聞いた女子生徒の何人かがブワッと俺にくっついてきた。

「A君…だよね？どうかしたの？喧嘩？」

「何かあったらいつでも言ってね？」

しつこく質問され、少々ウザいと感じるほどだった。

俺は眉間にシワを寄せたが、愛想良く返事をした。

「何でもない、だから…離れてくれない？」

明らか様に嫌な態度が滲み出てると自分でもわかった。

それでもまだ目の前で何かを言い続ける女子生徒達。

俺は助けを求めるように周りを見渡した。

「あっ……」

隣の加賀と目が合い、つい声を出してしまった。

だけど加賀は何も言わず、俺の事を知らんぷりしてそっぽを向いた。

だけど何処かチラチラと俺の方を心配して見てきてくれている。

優しいんだか、朝言ってしまったことを後悔して仲直りしたいのか。

「相変わらずだな…」

小さな声で俺はふっと笑った。