一緒にいようね…ズット (ページ26)

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ぱーと 26 ページ26

だけど校舎の何処を探しても加賀らしき人は見当たらない。

「何処に行ったんだ？」

俺は加賀を探すのを諦めようとした。

教室に戻ろうと廊下を歩いていたその時、窓からブワッと風が入ってきた。

「窓、先生達閉め忘れたのか…」

俺は窓を閉めようとした。

すると偶然なのか運命なのか、グランドに加賀が見えた。

「加賀！？おーい、加賀！」

俺は大声で声をかけた。

だけど、遠いからか聞こえてない様子だった。

「そろそろ朝練の時間になりそうだし…下に降りるか」

俺は一旦教室に戻り、部活用鞄を手に持った。

そして下へと降りて行った。

グランドに着いてみると、ユニフォームを纏いサッカーボールを蹴っている加賀がいた。

「加賀…」

俺は声をかけたけど、集中してたのか気付かなかった。

ピリピリとした真剣さが空気から伝わってくる。

俺は加賀の肩をポンと叩いた。

「うおっ！？…って、なんだ…Aかよー」

加賀は驚いて飛び上がった。

「さっきも声を掛けたんだぞ…気がつかなかったか？」

すると加賀は頷いた。

朝練もまだなのに汚れたユニフォーム、土のついたスパイクが何をしていたのか物語っていた。