一緒にいようね…ズット (ページ19)

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ぱーと 19 ページ19

俺が起きたところは保健室だった。

「あら起きたの、Aくん」

保険医は立ち上がると歩み寄ってきた。

俺は辺りを見回し、保険医に慌ただしく聞いた。

「蓮！蓮は何処にいるんだ？！」

俺が最後の最後で辿り着けなかったから。

心配で胸が締め付けられた。

「蓮くんね、病院で治療してもらってるからここにはいないわ」

その事を聞くといても立ってもいられなくなった。

どうなったのか、無事なのか顔を見て確かめたい。

俺が起き上がろうとしたら、保険医に止められた。

「待ちなさい、もう少し休みなさい…貴方ねぇ」

酷くため息をつかれる。

だけど顔は慌ただしい俺を見て笑ってるようだった。

「でも、先生…俺が、俺は…」

先生と話してた時、保健室の扉が開いた。

少し背丈が低く、癖毛のある髪、生意気そうな目の男子生徒が入ってきた。

保険医はその男子生徒に近付いた。

「あら、また来たの？Aくん、この子は…」

保険医が言いかけた時、男子生徒は保険の先生を素通りして俺の方に近付いてきた。

「Aせーんぱい」

生意気そうな口どりで俺に向かい微笑む。

なんだか俺の好かないタイプだ。

「もうッ、Aくん紹介するわね、この子は…」

保険医が口を開いた時、また男子生徒が邪魔をした。

「俺は田沢悠、1年ですよー」

敬語を使ってはいるけど、明らかに先輩に対する態度じゃない。

俺は田沢に敵意を向けるような目で見た。

すると田沢は俺の方をじっくり見た。

「ふーん…いいんですね？俺がA先輩と蓮先輩助けたのにー」

田沢は癖毛のハネてる髪を手でいじくった。