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ぱーと 17 ページ17

俺は加賀の手を振り払った。

周りは何かあったのか、と俺と加賀のやり取りを遠目で見てる。

「おいッ、何やってる!」

喧嘩かと思い、相沢先輩は止めに来ようと歩いてきてる。

そんなの、今の俺には関係なかった。


早く行かなくちゃ、蓮の所に…


離れ離れになる前に、約束を守れるその時まで。

「A…」

加賀は手と俺を交互に見つめた。

そして口を開いたまま、俺から静かに離れて黙った。

「ごめん、加賀…でも、俺行きたいんだ」

加賀の方を見て微笑んだら、すぐに後ろを向いた。

蓮が歩いていった方向に向かい走る。


後ろでは加賀と相沢先輩のやり取りが僅かに聞こえた。

「…そうか、蓮のところに」

「はい、止められませんでした

それに…分かったんです、Aがどれだけ蓮を大事に思ってるのか」


俺にとっての蓮…か。


俺にとっては大事だし、失いたくない。

それに…双子の片割れでもあるし、俺のせいで事故に遭わせたし。

俺は学校の中に入り、蓮を探しながら考えてた。

「アレ…これって、本当に…前に加賀が言ってた通り…」


俺って、約束に…あの事故の事で縛られてる?

俺は上に行く階段の前でピタリと立ち止まった。

「…心配しすぎなのか?」

そんな事を思ってたけど、俺は一段一段と階段を上った。

「………蓮」

俺は二階まで上ったが、三階に上がる階段の前でまた止まった。

悩んでいると、遠くで俺を呼ぶ声が聞こえた。


「Aー…!」

この声は____なんで?


随分と前にここを通っていたはずなのに。

蓮は階段の一番上に立っていて、俺を見下ろしていた。

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三日月 - いつも素敵な小説ありがとうございます。他の作品もたくさん読ませていただいてます(*^^*)いつまでも応援しています!更新頑張ってくださいね( ´ ▽ ` )ノ (2015年11月27日 6時) (レス) id: 05c649cfe0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使の使い手 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年9月9日 2時

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