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Aはいつもの如くクールそうにして話を聞いてたけど、その感情豊かな瞳の中では、驚いて、戸惑って、ちょっと照れくさそうにして…って、ころころ気持ちが変わっていくのが次々に読み取れて。
……かわいいなぁ、そゆとこ好きだなぁ、って、思ったら、何だか決心が揺らいでしまいそうだったから。
必死で飲み込んで、代わりにお願いしようと思ってたことを切り出した。
佐「…でね、最後にね、Aに…のっきーに、お願いしたいことがあって」
「のっきー」って言ったら、ぴく、と少し緊張するように背筋を伸ばす。
「……なに？」
佐「…ウインク…もっかい、してくれないかな」
「ウインク…？」
佐「ほら、さっき言ったじゃん。俺、のっきーのファンサで沼落ちしちゃったって」
「…うん、」
佐「その時に、してくれたの。Aは全然覚えてないかもしんないけど…俺のことを指差して、ウインクぱち、って」
「…」
佐「…だから、最後にもう1回だけ。それでもう、俺ちゃんと、ファンはやめるから」
「……やめるん？」
佐「…うん。ほんとは、楠担としてオタクしてたい気持ちもあるけど…でももう、これからはちゃんと、メンバーとして関係を築きたいから。純粋に、向き合いたいからさ？」
「……そっか、」
ぐっ、と決意を固めた俺を見て、Aはゆっくり時間をかけて頷いた。
俺の話を聞いて、「なるほど」って。
佐「じゃあ…指差しウインク、最後にもらえますか？」
真正面で向き合って、その綺麗な顔を見つめてドキドキしてた。
…あの時見た光景が、蘇ってくる。
キラキラのペンライトに囲まれながら、楽しそうに歌うあの声も、幸せそうな笑顔も…
「……」
佐「……のっきー…、」
あの瞬間、まだちゃんと知らなかったはずの俺をまっすぐに見つけて、嬉しそうに、指を差して…
目の前のAも、すっ…と指を指して、そのまま、俺に…
「……さっくん、」
佐「…へっ……？」
とん、と人差し指で、心臓の辺りに触れた。
…見つめる顔は、しっかり両目が開いている。
佐「え、いや…ウインクは……？」
「…しません。」
佐「えっ、」
「ウインクは、せーへん。」
佐「えぇっ！？何で！？」
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます！お仕事お疲れ様です…！ちょっとでも癒しになってくれたら私も嬉しいです(´˘`)♡ 良いお年をお迎えくださいませ〜！ (2022年12月30日 17時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)仕事の休憩中に更新通知が来て癒やされたくて飛びついて読ませてもらいました！さくまさんとのお話で癒やしパワー倍増でした！ありがとうございます。良いお年をお迎えください(*^^*) (2022年12月30日 16時) (レス) @page36 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！そんな！その一度がとっても嬉しいです！コメントもありがとうございます*ˊᵕˋ* (2022年12月17日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)どうして♡や投票は一度しか送れないのか…と悲しくなっちゃう位毎回楽しませてもらってますー！ (2022年12月16日 23時) (レス) @page21 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！(^^) 嬉しいです〜〜いつも素敵な感想送ってくださるので語彙力ありまくりですよ( ˶'ᵕ'˶)！笑 またこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2022年11月29日 17時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年11月25日 7時
