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「今日は本当にありがとうございます」
滝「いえいえ、お疲れ様。すごく良かったよ」
もう終盤だったからなのか、俺の時間感覚が狂ってしまったのか…
あれからライブはあっという間に終わり、滝沢くんに連れられて楽屋挨拶に赴いていた。
いる。
さっきまで歌ってた子が、目の前にいる。
俺に向かって、ウインクしてきた子が…
滝「……って事情があって、今日来たのは佐久間なんだよね。」
佐「へっ？」
滝「ふ、佐久間には、まだちゃんと説明してなくてさ。いきなりだったからよく分かってないんだよ。悪かったね佐久間も」
佐「え、い、いやぁ、全然！」
やば、つい彼女に見惚れてぼーっとしてた。
いや、でもなんか、さっきまでとは全然空気が違うっていうか。
やっぱり俺が最初に思ってたクールそうな印象が、今の雰囲気には近くて、これがデフォルトなんじゃないかと思った…けど。
「そうだったんですね…お忙しい中来ていただいて、本当にありがとうございます」
佐「あ、いえいえ……」
こうして直接向き合うと…何だろ、喋り方…仕草？表情…うーん、分かんないけど、単にクールなだけじゃない、独特のふわっとした空気感があって…
その中に、さっきのキラッキラの笑顔の欠片も隠れてるんじゃないかって、そんな気がした。
滝「それにしても可愛い系の曲多かったね」
「あ…今回は、後半にそういう系統を固めたんです。セトリ的には前半が真逆の感じだったんですけど」
滝「そうか、途中から来ちゃったからだ。いきなりあの感じだったから衝撃がデカかったかも…ね？佐久間」
佐「へっ？あ、いやあれは…はい、すごかったです……、」
「……あ、ありがとうございます、」
滝「うん、ごめん。こいつ普段はもうちょっと元気な奴なんだけどね」
「そう…ですよね？」
滝「ちょっと放心状態みたいだわ。楠のライブ見たせいで」
「…えぇ…」
滝「ほんとはここで、ついでに全部話しちゃおうと思ってたんだけど…」
佐「……」
滝「…まぁまたちゃんと落ち着いた時にするよ。今日は時間も無いし」
「…そうですね。また、お願いします」
佐「……」
「………めっちゃ見てる…」
その言葉で、あ、と我に返った時にはもう滝沢くんに「帰るぞ」と腕を引っ張られていて、俺は慌ててお辞儀して楽屋を後にする。
……あ、ウインクのこと…聞きたかったな…。
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます！お仕事お疲れ様です…！ちょっとでも癒しになってくれたら私も嬉しいです(´˘`)♡ 良いお年をお迎えくださいませ〜！ (2022年12月30日 17時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)仕事の休憩中に更新通知が来て癒やされたくて飛びついて読ませてもらいました！さくまさんとのお話で癒やしパワー倍増でした！ありがとうございます。良いお年をお迎えください(*^^*) (2022年12月30日 16時) (レス) @page36 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！そんな！その一度がとっても嬉しいです！コメントもありがとうございます*ˊᵕˋ* (2022年12月17日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)どうして♡や投票は一度しか送れないのか…と悲しくなっちゃう位毎回楽しませてもらってますー！ (2022年12月16日 23時) (レス) @page21 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！(^^) 嬉しいです〜〜いつも素敵な感想送ってくださるので語彙力ありまくりですよ( ˶'ᵕ'˶)！笑 またこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2022年11月29日 17時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年11月25日 7時
