紅一点、ちょっとクールでかなり沼。３【Snow Man】

･３ ページ21

.





岩「まぁまぁいいじゃん、お揃いってことにしといてあげようよ。ね？」

渡「その優しさが1番イジっちゃってる」










笑い声が聞こえてくるけど、目の前の涼太はあくまで姿勢を崩さず。










宮「おそろいだよねー」

「ね、」

宮「がんばろうね」

「うん、がんばろう」










若干幼い会話でふふ、と笑い合った所で、時間が来て、一緒に移動した。










阿「…舘様に甘いっていうか、2人の世界になっちゃってるだけじゃない…？」

目「ふふ、でもまじで楽しみだなぁ…Aの、」










『プレイバックPart 2』










皆の『勝手にしやがれ』が終わった直後、そのステージの後ろから登場すると、モニターにタイトルのテロップ。


カメラが私に寄っていけば、左右にはけるようにしてフレームアウトしたメンバー達が控えめに応援の眼差しを投げてくれた。


その中で、不意に涼太と目が合う。


すると涼太は、

…自分が被ったハットの赤色を指先でなぞった。


だから私も、ウエストに巻かれた赤いリボンにさり気なく手をかけて…










「…、」










ふっ、と適度に力を抜いて、キリ、と正面を見据えマイクを構えた。





"終わったらいつでも、俺達のとこに戻っておいで"





十数秒のイントロ。

頭の中でさっきの言葉を再生したら、余計な不安は消えてすっと集中できた。


…このみじかい旅が終わったら、皆のもとへ帰ろう。










.










佐「やーばいカッコよすぎる！！さすがうちの楠A！！」

向「やばいな？これ放送されたん？生放送？大丈夫？視聴者倒れてない？」

深「いやー今頃皆大騒ぎなんじゃない？…あ、A帰ってきた」










出番が終わると、見守ってくれていたのかメンバーがすぐに迎え入れてくれた。


…大騒ぎしてるのはむしろそっちでは…と思いつつ、無事合流して10人に。










目「カッコよかったね、」

ラ「ほんと、もう…痺れましたよ。」

「いや、何を…笑、皆の方こそ、カッコよかったよ」










そして、










宮「A、おかえり。すんごい良かったよ」

「あ…ありがとう。涼太のおかげで、楽しんでできました」

宮「うん、なんか…見ててわかった、」










1人で超カッコよくて別の人みたいだったけど、歌ってる間もちゃんとSnow Manの楠Aだったね。って。





.

夢現（×紫）→←･２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す