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通してやってみたけど、念入りに確認したおかげか、お互いスムーズに動けていた。
「…いけてるやん」
向「いや〜でもこれがなぁ、本番になるとあかんのよねぇ…」
未だに不服そうな表情を浮かべて、首を捻る康二。
そんな彼を真隣で見つめたまま、私は少し黙り込んでしまった。
「…」
向「…へ、なに？笑」
「……大丈夫やって、」
向「え、」
「大丈夫、今できてるから本番もできるよ」
向「……や、でもな、」
「もしできんかっても、それはもう練習不足とかじゃないし…それで迷惑かけんのは別に大丈夫やで」
向「……A…、」
「………って、ふっかさんが言ってた。」
向「ふかさん！？」
深「言ってねーよ」
ほらもうすぐ全員の撮影始まるってよ、と優しく笑うふっかさんに声をかけられて、2人揃って「はーい」なんて返事をした。
…ずっと不安視してたのは、自分の失敗より、それで迷惑をかける皆のこと。
そんな気がして放った言葉に、目の前の顔は少し元気を取り戻したようだった。
向「…やさしいな、Aちゃん」
「ん…そうかな……？」
向「優しい、ありがとう、」
「…うん、」
向「すきやで」
「うん…」
向「脚触らしてくれるとこもな。」
「おい？」
ぎゅっ、と私が抱え込んでいた膝に横から抱き着く。
こいつ…
向「やっぱスカート衣装ってええな、」
「頭、擦りつけんな…っ、」
向「俺やから許してくれてんねやろ？」
「だからちゃうて…もう……！」
向「まぁまぁまぁ、ええやんかぁ、」
なっ？ってニヤついてる康二は完全にいつもの調子を取り戻していた。
…ああもう、最初からそのモードだったらすぐにでも引き剥がしたのに。
ややこしい奴だな。
バランスを崩して軽く尻もちをついたところで、康二だけさっと立ち上がって、私に手を差し出す。
向「…はい、Aちゃんはよ行くで？」
「…もー……笑」
呆れ笑いでその手を掴んだらすぐ引っ張り上げられ、そのまま手を繋がれて歩いていく。
…やりたい放題か。
って、その先で待ってたメンバー達、なんかその、生暖かい目で見てくるの、やめて。
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます！お仕事お疲れ様です…！ちょっとでも癒しになってくれたら私も嬉しいです(´˘`)♡ 良いお年をお迎えくださいませ〜！ (2022年12月30日 17時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)仕事の休憩中に更新通知が来て癒やされたくて飛びついて読ませてもらいました！さくまさんとのお話で癒やしパワー倍増でした！ありがとうございます。良いお年をお迎えください(*^^*) (2022年12月30日 16時) (レス) @page36 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！そんな！その一度がとっても嬉しいです！コメントもありがとうございます*ˊᵕˋ* (2022年12月17日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)どうして♡や投票は一度しか送れないのか…と悲しくなっちゃう位毎回楽しませてもらってますー！ (2022年12月16日 23時) (レス) @page21 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！(^^) 嬉しいです〜〜いつも素敵な感想送ってくださるので語彙力ありまくりですよ( ˶'ᵕ'˶)！笑 またこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2022年11月29日 17時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年11月25日 7時
