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阿「パスワードくらいちゃんと自分で覚えときなよ…っていうか、助けてあげたくても俺何も分からないし」
「そうなんやけど…でもほら、これ見て」
阿「ん…？」
見せたスマホの画面を覗き込んで、えっ、て顔した。
阿「 "ヒント:あべちゃんが教えてくれる" …！？」
パスワードが間違っています。という文字の下に、そんな表示が。
阿「待って待って、何このヒント？」
「分かんない。でもあべちゃんが教えてくれるって言うから」
阿「いや俺も分かんないよ！？」
「…じゃあこのヒントは…？」
阿「知らないよ…Aがパスワード決める時に自分でそうやって書いたんじゃないの…？」
「…私が1人でそんなふざけたヒント書くと思う？」
阿「…思わない」
「絶対阿部ちゃんが関係あるんだよ、そうやなかったらこんなヒントにしてないもん」
阿「うーん…」
…確かに。と私の言葉には納得したようで、分かりやすく手を顎に当てて考えるポーズ。
それちょっと貸して、と言われスマホを渡すと、閉じた本を避けた机の上に置いて、問題用紙かの如く真剣に見つめ出す。
私も抱きついたまま、その背後から一緒に覗き込んだ。
そして、しばらくしてから、はっ…と何かを思い出したように動きを見せた阿部ちゃん。
私のスマホに向き合うと、画面の上ですいすいと迷いなく指を動かしていく。
その指先を、視線で追っていけば…
「……いけた、」
阿「やっぱり。これかぁ」
少しの安堵が混じった笑顔で、はい、とスマホを返してくれた。
…画面の中、無事にログインできたページ。
「ありがとう阿部ちゃん…」
阿「どういたしまして。いやー思い出せて良かった」
「凄い…ていうか、何で…」
…何で、阿部ちゃんの誕生日に設定してたんだっけ？
阿「ふふ、A覚えてない？」
「ん…？」
阿「確か結構前だったと思うんだけど、楽屋で俺にさ…」
こうやって相談してきたじゃん、って。
『…うわ、パスワード数字4桁…？こういうの何にしようか悩むねんな…自分の誕生日やと分かりやすすぎるし…』
阿『あー…じゃあ、俺の誕生日にする？』
『え、阿部ちゃんの？…いいの？』
阿『うん、Aさえ大丈夫なら』
『そうしたい…けど、忘れへんかな、』
阿『それヒント決められるから、そこに書いときなよ。忘れたらあべに聞け！って』
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます！お仕事お疲れ様です…！ちょっとでも癒しになってくれたら私も嬉しいです(´˘`)♡ 良いお年をお迎えくださいませ〜！ (2022年12月30日 17時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)仕事の休憩中に更新通知が来て癒やされたくて飛びついて読ませてもらいました！さくまさんとのお話で癒やしパワー倍増でした！ありがとうございます。良いお年をお迎えください(*^^*) (2022年12月30日 16時) (レス) @page36 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！そんな！その一度がとっても嬉しいです！コメントもありがとうございます*ˊᵕˋ* (2022年12月17日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)どうして♡や投票は一度しか送れないのか…と悲しくなっちゃう位毎回楽しませてもらってますー！ (2022年12月16日 23時) (レス) @page21 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！(^^) 嬉しいです〜〜いつも素敵な感想送ってくださるので語彙力ありまくりですよ( ˶'ᵕ'˶)！笑 またこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2022年11月29日 17時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年11月25日 7時
