さくのき（×桃） ページ17
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「佐久間さんは、どんな方ですか？」
「さっくんは…、」
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私がメンバーになったばかりの頃は、どことなく他人行儀で、ぎこちなかったさっくん。
明るく接してはくれるんだけど、常にちょっとだけ緊張感があって。
それが、それまでの私のソロ活動を見ていて、一方的にステージ上の私を知っていたから、同じグループのメンバーとして関わっていく状況にまだ追いつけてなかったせいだと分かったのは…彼と違和感無く話せるようになってから。
今ではお互いにメンバーとして、すっかり仲良くなったけど。
佐「…お、A！」
「あ…さっくん、」
こないだの仕事終わり。
家まで送り届けてくれるマネージャーさんの車に乗り込むと、たまたまタイミングが被ったさっくんも帰り支度ばっちりで座っていた。
何の握手なのか、座席から腕を伸ばして「お疲れ！」と私の手を掴む。
そしてそのまま引き寄せられたので、さっくんの隣へと座った。
「さっくんこそお疲れ様」
佐「んにゃ、ありがとう〜」
一日働いた帰りなのに、このふわぁっとした笑顔を見ると疲れが癒されてく気がする。
まるで魔法みたい。
ルームミラーで私がちゃんと座ったのを確認してから、マネージャーさんが「出発しまーす」と軽く声を掛けた。
佐「宇宙の果てまでお願いします！」
「あ、やめてください楠の家からお願いします」
はーい、と笑いながらハンドルを切られる。
さっくんはこんな時間まで働いた後も元気だ。
佐「ねぇ聞いて、」
「ん？なに？」
薄暗い中、とんとん、と手の甲で膝の上を叩かれ、何だか嬉しそうな空気感で体をこちらに傾けてくる。
佐「今日ねー、番組でAの話したの」
「私の話…？」
そう、って言いながら膝に乗った片手が上向きに開かれて、私の手を乗せたげにするから、重ねてあげる。
その途端、指と指を絡めてぎゅっと握られた。
佐「メンバーの可愛いところ聞かれたから、楠Aは沼ですよ。って答えといた」
二人の間で繋いだ手が楽しそうに、ぱくぱく握ったり開いたりを繰り返す。
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» こちらこそコメントありがとうございます！です！とっても嬉しいです(ˊᵕˋ)︎︎︎ (2022年10月15日 3時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます！今回更新分もすごく楽しかったです。読んでてニヤニヤしちゃいました(*^^*) (2022年10月14日 11時) (レス) @page50 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！嬉しすぎます〜また楽しんでいただけたら幸いです*'ᵕ' (2022年10月5日 12時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 主人公ちゃんとメンバーさんとの絡みがほんのり甘くて、すごく面白いです。更新楽しみにしてます(^^) (2022年10月5日 1時) (レス) id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 翡翠さん» こちらこそコメント嬉しいですありがとうございます〜！これからものんびり楽しんでください🫧 (2022年9月30日 23時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年9月20日 7時
