のきらう（×白） ページ13
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「ラウールさんは、どんなメンバーですか？」
「あー、ラウは…」
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ラウは、加入してきた最初の頃、私に対してかなり遠慮気味だった。
それは多分本人も無意識で、考えてみればそりゃそうだ。
入った先のグループは歳上だらけ、その中に一人だけ女。
どうやって関わったら良いのか、探り探りになるのも無理はない。
だけど、それを察しためめが「Aさんは優しくてあったかい人だよ」ってラウに話してくれたらしくて。
だから私も、ラウにはいつも自分から声を掛けて、ちょっと困ってそうでも気付かないふりをしながらそばに寄り添った。
でもそうしてるうちに、向こうも段々心を開くようになって、良い意味で遠慮しないようになっていって…
今ではむしろ、
ラ「Aちゃん、おいでー！」
「…」
ニッコニコで向こうから声を掛けてくるようになった。
ダンスレッスンの休憩中、壁際に座り込んでるラウが私に向かって腕を伸ばす。
私はそれを見て、
「…ん、」
ラ「わ〜よしよしよし〜♡」
長い脚の間に挟まれるように座って、後ろから抱きしめられるようにして収まる。
そんな私を、わしゃわしゃっと撫でるラウ。
…遠慮するどころか、もはやペットを愛でる感覚である。
ラ「かわいいねAちゃん」
「…」
ラ「かわいい〜まじかわいい♡」
後ろから顔を覗き込んで、顎の当たりをこちょこちょする。
…もう、毎日のようにかわいいかわいいって、それも不思議なくらい毎回新鮮に言ってくるから、逆に凄い。
ラ「ほんとかわいいよね」
「…しつこいよ」
ラ「あれ、嫌なの？」
腕の中に収まったまま、それだけ返すと、ぱっと止まる手。
急にニコニコだった顔がわざとらしくきょとんとする。
ラ「え、嫌なんだ？ごめんね？」
「…いや、嫌っていうか、」
ラ「ああ〜そっかそっかぁ、じゃあもう言わない方が良いよね…」
眉を下げて、落ち込んだような表情…をしておいて。
ラ「"おいで"って言ったら嬉しそうな顔するし、撫でたら超気分良さそうにするし、"かわいい"も言う度に満更でも無さそうにするから…Aちゃん喜んでるのかと思って」
「…」
ラ「でも嫌なんだよね？ごめんね、もう二度と言わないし、こんな風にぎゅーってするのも、もう金輪際しないから。」
こ、金輪際…？
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» こちらこそコメントありがとうございます！です！とっても嬉しいです(ˊᵕˋ)︎︎︎ (2022年10月15日 3時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます！今回更新分もすごく楽しかったです。読んでてニヤニヤしちゃいました(*^^*) (2022年10月14日 11時) (レス) @page50 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！嬉しすぎます〜また楽しんでいただけたら幸いです*'ᵕ' (2022年10月5日 12時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 主人公ちゃんとメンバーさんとの絡みがほんのり甘くて、すごく面白いです。更新楽しみにしてます(^^) (2022年10月5日 1時) (レス) id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 翡翠さん» こちらこそコメント嬉しいですありがとうございます〜！これからものんびり楽しんでください🫧 (2022年9月30日 23時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年9月20日 7時
