クロ ページ10
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〈Tadayoshi side〉
渋「うぃーす」
安「あっしぶやんおはよ〜」
そこへ、Aと同じく
昨日は学校へ来なかったすばる君もやって来る。
渋「…何なんこの騒ぎは」
安「Aちゃんがなぁ、黒髪になってん」
渋「は、そんなんでこんだけ騒がれてんの」
丸「あぁ…黒髪になったことで肌の白さが映えて…」
渋「コイツも怖っ」
朝一のローテンションもあり、
若干引き気味のすばる君。
俺かて黒髪やし、とか訳わからんこと言うてる。
村「またアイツは何かしたんか…って、
え！？誰やアイツ！！」
渋「榊Aやで」
と、そこに突如現れたのは村上せんせ。
授業に来るついでに
この騒ぎを聞きつけてやって来たのか。
すばる君が淡々と出したAの名前に
混乱している様子。
村「え！？いや、だって、くくく黒髪…？」
丸「良いっすよねぇ黒髪のAちゃん！」
渋「お前は黙れ」
村「アイツがそんな…はっ、そうか！
遂に、俺の指導が届いて…！」
安「あ〜ちゃうちゃう、
先生は全く関係無いと思うで〜笑」
渋「残酷やな」
自分の指導のおかげと勘違いして感動する先生を
笑顔でバッサリいくヤス。
何やねん！と言いながら、
さっさと授業に向かって行った。
けど…そうやんな。
大「…なぁすばる君、」
渋「ん？」
大「Aに、
何で髪黒くしたか聞いてくれへん…？」
やっぱり、気になるのはそこ。
ただの気分かもしらんけど、何か理由がある気がして。
すると、すばる君は「わかった」と一言頷いた。
自分で聞けたらええんやろうけど、
俺はAとまだまだ気まずいと思ってるし、
Aは気付いてないけど花火の時のこともあるし。
ていうか、あの後錦戸とはどうなったんやろ…。
ヤスも流石に情報を持ってなくて、
きっと二人しか知らない。
結局誰のとこに行ったんかも分からんくて、
知りたいことばっかり、増えてく。
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2020年2月7日 16時
