会いにいくよ ページ48
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＿＿＿ブーッ、ブーッ、
「……ん…、」
枕に振動、手探りでスマホを見つけて、ぼやけた視界で応答ボタンをタップ。
……ん？
…なんだっけ、ふっかさん？
寝ぼけたまま反射で耳に当ててしまったスマホと、降りていくまぶた……
宮『……もしもし？A？』
「…ん……？」
宮『A？…あれ、繋がってる…よね、A？大丈夫？』
｢……｣
宮『……A…？』
｢…ッ舘様！？」
ガバッ！！
と起きて目をかっぴらくと、途端に頭の重さを自覚する。
「…ぐぅぅ……」
宮『もしもし？A？大丈夫なの？』
｢う……いや、何で、舘様が…｣
宮『ふっかから聞いた』
ふっか、から……
…そうか、何とかしてやるって、アイツらにも、って…
電話口から、ビュービューと聞くだけでも寒そうな強い風の音。
今、外に……？
宮『体調、大丈夫？』
「あー、体調…？いや、でも結構、大丈夫ですよ…？」
宮『…寝てたの？熱は？』
「んー…えっと、多分まだ、あーちょっと待って…」
宮『あるの？測れる？』
「すいませ、今……んーと、あ…
38.9°Cって、出てますねぇ…笑」
宮『……全然大丈夫じゃないじゃん』
「あはっ、でも心は元気ですとっても！！」
宮『うん、わかった。これから少しかかると思うけど、お見舞い行くから。…嫌だったら、断って？』
「え…今から？…あれ？でも舘様って今日…」
宮『買ってきてほしいものあれば、それだけドアノブにかけとくでもいいけど。どうする？』
「え、あー…
……お見舞いって、何してもらえる、んでしたっけ」
宮『うーん…？ご飯作ったり、とか…そばにいるだけ、だけど』
「…そんな最高のファンサ、させちゃっていいんですか」
宮『ふふ、させられるよ、Aが今、うん、って頷けばね』
「……うん、来てください、お見舞い…」
宮『わかった。行くからそのまま寝てて』
「へへ、ありがとう、だてさまぁ…お願いします…」
うん、って心做しかいつもより柔らかくて優しい声が届いて、電話が切れる。
…ふっかさんの、おかげだよね、これって。
神様にでも感謝するかのように胸元で手を組んで、再び目を閉じた。
ありがとう…ふっかママ……
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
