ブリザード･クリスマス ページ46
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………なんて、自分のことを棚に上げてそう思っていた昨日の私が羨ましい。
「……はぁ…」
朝方に目が覚めて、布団を被っているのにも関わらずやけに寒かったことは覚えている。
だが、気のせいだと思い込んで必死にもう一度寝たのだ。
そして、いつもの時間に起きた。
寒いどころか、体の節々が痛い気がして、なんか頭が重い感じがして……
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ、ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
「はい38.7℃〜www 終わりィ〜〜wwwwww」ﾊﾞﾀｯ
体温計を放って再びベッドに倒れ込む。
熱だ。
熱を出した。
12月24日の朝に、熱を。
「………え？」
で、病院に行くならさっさと行こうと玄関のドアを開けた矢先。
飛び込んできたのは、真っ白な雪景色だった。
猛スピードで次々に雪が顔面へと襲いかかる。
…こ、こんな猛吹雪なの？今日？
慌ててお天気アプリを確認すると、今日一日中大雪の予報。
嘘でしょ…？
玄関先も、その向こうも、これから歩くであろう道も、既に真っ白で、午前中すぎて雪かきもロクにされてない。
「…うぅぅ……さむ…頭いたァ…」
…ガチャン。
とドアを閉めて、一旦中に戻る。
……だる…
こんな天気の中移動するのも絶対だるいし…体もめちゃだるいし……
僅かな望みをかけて、冷蔵庫を開けてみる。
も、すっからかん。
ああ…なんか、ゼリーとか…あったらいいのにな…なんて……
思いながら、しんどくて冷蔵庫前に倒れる。
うぅーん…床冷たい…寒い……体痛い………
あれ…もしかして私、
「詰んだ…？」
そのまま、目を閉じる。
…もうこのまま、1人で大人しくしとくしかないのかなぁ…
せめて何かデリバリーとか…いやこの悪天候じゃ無理か……
……誰かに頼んだりとか…は…余計無理だよな…普通に…
ぐるぐるぐる…
真っ暗な瞼の裏で考える。
頼ったり…できる人、とか…いないか…いない…よね……？
そう思いながらも、脳内で勝手にオススメ表示されてくるのは…
ゆきサーの、Snow Manの、人たち。
う……いやでも、今日は…
…でも、昨日会ったし…明日も、会う、予定だったし…
いや…
だけど、
…でも……
"こーゆーときこそ、素直に甘えんの"
"俺なんか、ちょー甘えやすいっしょ？"
"なーんも気にしないよ、俺"
「……」
私は、床に這いつくばったままスマホを手に取った。
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
