園児に菓子袋を ページ43
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『はーいみんなお昼寝の時間だよー』
遊んでいっぱい体も頭も使って、給食も食べて、そしてやってきたのはお昼寝の時間。
うーん…こんなにも保育園然としたスケジュールで私達も動けるなんて。
ひろーい部屋にたくさんの布団が敷きつめられた空間を眺めながら、のんびりとした気持ちになる。
なーんか私も眠くなってきたなぁ…
『…そして、ここからが皆さんの出番です』
「ふぁ？」
園長先生が私達の方を振り返り、ひそひそ声で話し出す。
え、なに、出番って…
『これから園児たちの寝かしつけをしますが、その間に、皆さんには園児を起こさないように枕元へプレゼントを配ってもらいます』
あ、そうだった。
私達、クリスマスのボランティアで来てたんだった。
『つまり、皆さんは…少し早めのサンタクロースなのです…ッ！』
佐「え、園長先生の気迫がスゴい…！」
向「ちなみに…そのプレゼントっていうのは、何かとんでもないモノなんでしょうか…！？」
『………お菓子の…詰め合わせです…ッ！』
向「いやお菓子！！」ｽﾞｺｯ
岩「ねぇこーじうるさい」
深「お菓子なのは最初っから分かってたろ」
初めの方に聞いたボランティア内容の「お菓子を配ったり」ってのはコレのことか。
それぞれに渡された巾着の中には、個包装のお菓子が数種類ずつに分けられラッピングされた袋がいくつも入っていた。
なるほど、これを1人ずつ枕元に置いていくのね。
電気が消された部屋の中、先生たちが子供たちの元を回っていって寝かしつけていく。
数分後にはすっかり静かになって、まだ眠りにつけない子供たちも先生が横について目を閉じさせて、いよいよ私達が動き始めた。
うわ〜ほんとにサンタじゃん…
と、なんかよくわかんないことを思いながら、たくさんのすやっすやの寝顔を眺めてはこっそりプレゼントを置いていく。
やがて自分に託された分も全て置き終えて、
忍び足で戻ろうとした時…
目「……zZZ」
「は？」
思わず声が出て慌てて口を押さえる。
いや、は？まじで何？
…めめが、園児たちに混じって格段にすやっすやで眠ってるんだけど。
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冬の午後が短いのは、きっとくだらない昼寝をしすぎないようにするためだ→←色んな仲良しのカタチ
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
