ギャン泣き、ガンダ、からのみゃー！ ページ41
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『うあぁぁぁぁ…っ』
『先生お腹空いたなぁ…戻ろうよー…』
「………おーーーい！！」
『『！？』』
無課金YouTube広告もビックリの体感5秒で戻ってきた私は、
片手にとある物を持ってその子の前に再びしゃがむ。
「ねぇ見て！これ！」
『ふぇ…っ』
「ねこー！！かわいいでしょ！？」
『ねこ…ぉ…？』
「そう！ねこ！なんかその辺でにゃーにゃー鳴くさ、とんがった耳の、ふにゃふにゃのお水みたいな生命体いるでしょ？それ！」
『ぅ…にゃあにゃあ…』
「まぁ英語ではミャウミャウらしいけどね！」
『みゃあ…？』
「みゃー？いいねそれ！じゃあ、このみゃーを、君にあげます！！」
『ん……っ』
ほい、と胸に押し付けたのは、
私がカバンに付けていた、ねこのぬいぐるみのキーホルダー。
キーホルダーにしちゃデカめだったけど、子供の持つぬいぐるみとしてはちょうどいいサイズかも。
『え…あの、いいんですか？』
「はい！その子にあげます」
『でも、素敵なものだし…あ、だったら帰りまでには必ず！』
「いや、いいんです！その…それは、」
むにゅ、と両手で持ってにらめっこしてるそのねこを撫でて、その子に笑いかけてみる。
「…この子は、今日から君のお友達。いつでも一緒の、お友達だよ」
『…』
「だから、これからはいつでも、どこにいても、1人じゃないの。
この子がいたら、寂しくなんかならないんだよ」
『……ん、みゃー…？』
「うん…ね？」
『…ぅ、ん、』
涙が流れるのをやめて、目の中に留まる。
大きく開いてた口が、きゅっと閉じて、ねこがぎゅうっと握られた。
そして、
『…』ｷﾞｭ
「…ほゎ…っ！？」
『ふふ、良かったねぇお姉さんやさしいねぇ？』
『…』ｺｸ…
『ありがとう言おう？お姉さんに』
『…ありがとぉ…』
「ほゎゎ…！！」
今度は私が園児に抱きつかれてしまった。
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
