お遊びはここまでだ ページ40
.
自由時間も終わり、お昼の給食の準備が始まるようなので、皆に片付けを促す。
深「はーい遊びの時間は終わりだよー」
向「次はご飯やで〜楽しみやなぁ？」
佐「お外のみんなも戻っておいでー！」
外に出ていた子達、それからめめなべも息を切らしながら入ってきた。
目「しょっぴー、サッカー楽しかったね」
渡「いや俺ほぼやってないのよ…」ｾﾞｪﾊｧ
宮「ちゃんと砂払って、手洗いうがいしてから部屋入ってよ？」
「「はーい」」
阿「もう誰が先生で誰が園児なんだか…笑」
岩「これで全員戻ってきたかな？」
「……あれ？そういえばラウちゃんって…」
自由時間になってから見てないな。
そう思って、なんとなくまだ人の気配がありそうな外へと出てみると…
ラ「………ね、中戻ろう？」
『…うぁぁ…っ、泣』
「…ラウちゃん…？」
建物からはだいぶ離れた、敷地ギリギリの端っこのとこ。
ラウちゃんが泣いてる男の子の前にしゃがんで、何やら説得をしていた。
「……どうしたの、戻りたくないの？」
ラ「あ、Aちゃん…」
『っ…ひぅ、あぁぁ、おかぁぁさぁぁん…！』
ラ「あらら…」
「…おかあさん…」
私もラウちゃんの隣にしゃがんでその子を見つめてみるけど、その目からは大粒の涙がこぼれていくだけ。
…お母さんに、会いたいのかな。
ラ「ん〜…ごめんねぇ、お母さんじゃなくて」
「…」
ラウちゃんがその子をそっと抱きしめて、頭を撫でているのを眺めていたら、
1人の先生がこちらに気付いて駆けつけてきた。
『あ〜すみません、その子、いつもお外に出たらなかなか戻ってこなくて…』
「あ…そうなんですね」
ラ「いつもこんな感じなんですか…？」
『うーん…実は、その子最近この園に来たばっかりで…
まだ馴染めないみたいで、いつも柵の向こう見ながら、お母さんがいないと寂しいって泣いちゃって』
ラ「…最近来たばっかりで、馴染めない…」
「お母さんがいないと、寂しい…」
『そうなんです〜』
「「…」」
お互いに、チラリと目を合わせる。
『ほら〜お昼ご飯の時間だよ？中戻って一緒に食べよう！』
『んんん…っ、ぃや！やぁぁだぁぁぁ！！泣』
「「……ちょっと待っててください！！」」ﾋﾞｭﾝｯ
『え？』
泣いてるその子は先生に任せて、2人とも猛ダッシュで中に戻った。
.
ギャン泣き、ガンダ、からのみゃー！→←渡辺、子供相手にガチギレ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
