行きはよいよい 帰りはさむい ページ4
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「………は？」
渡「だから、めめが上着忘れちゃったの」
目「…」
「…嘘でしょ？」
目「ガチ」
「え、どう忘れんの？行きは？今朝めっちゃ寒かったけど！？」
目「いや〜なんか、寒いなぁ…って思ってたら…
しょっぴーと部室前で会って、"お前上着は？" って聞かれて。」
「そこで初めて気付いたの？」
目「"それだ……！" ってなって」
「バカなのかおまえ」
渡「家に置いてきたって言うからビビったわ」
目「俺もびっくりした」
「びっくりしてんじゃねぇよ」
渡「だからさっき部室出る時には、サイズ的にめめに俺のアウターを貸して、俺はAのを借りたの」
「そういうことだったのか…」
渡「…勝手に着ちゃって、ごめんね…？」
「って言いながらポケットに手突っ込むなよ」
渡「これいいな。買い取りたいくらいかわいい」
「脱げよ」
私の大きめアウターが、案外ジャストサイズですっかりお気に召した様子のしょぴはさておき。
「…どうすんの、めめ」
目「え？」
「帰り道。流石に家に帰るまでしょっぴーのは借りられないでしょ」
目「……！ 確かに…！」
「今気付いたのか」
目「しょっぴーを裸で帰らせるわけにはいかない……！！」
「男子水泳みたいに言うなよ」
渡「あと俺アウター無くても別に裸にはなんないから」
目「どうしよ…でも、上着無しで帰るのは流石に寒いよな……」
「まぁ…上着無しで来てるんだけどね」
渡「でももう気付いちゃったから寒いよ」
「なに？気付いちゃったからって」
渡「ほら、アニメとかでよくあんじゃん。
崖から落ちてるはずなのに気付いてないからそのまま数メートル空中を進んじゃって、それからやっと気付いて落ちるみたいな。あれと一緒」
「そんなトムとジェリーみたいな奴なんすか？コイツ」
とにかく事実に気付いてしまった以上は上着無しで帰れないらしいめめは、慌ててスマホを取り出して、誰かにタタタッとメッセージを送り始めた。
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
