ひとかわむける？ ページ21
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…しゅりしゅり、とまた後ろからほっぺたを後頭部の辺りに擦りつけられる感覚。
もう…またぁ？
と呆れた声を出そうとしたら、私のお腹に回っていたふっかさんの手がふと動いて、目に入る。
……ん？
なんか、いつにも増して、白いような…
「ふっかさん……？」
深「…」
「……！？」
振り向くと、そこには。
「……何で脱皮してんの？」
深「ん〜…」
なんか脱皮してるふかざわがいた。
さっき擦りつけていた顔部分はもう剥けたのか、肌がやけにつやっと綺麗になっている。
が、その分の抜け殻が、顎下から首の皮膚へと繋がるようにくっついていた。
深「んん〜…取れない……」
「…」
目を直線にして顎を上げて殻から抜け出そうとしてるけど、全然取れないので、少し引っ張ってあげると首まで一気に剥がれた。
深「おぉ〜むけたぁ〜」
「……えっ」
はむ、とその皮に口を近付けてくわえて、そのままぱくぱくと食べていくふっかさん。
可もなく不可もなくの顔でむぐむぐ食べ進めつつペリペリ剥いていって、肩から腕にかけての皮もすーっと唇で引っ張ると、指先まで綺麗に剥がれていく。
すぽん、と皮が取れて顕になった手は、より一層透明感に溢れていた。
「ふっかさん…」
深「んー？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「ふっかさんって、脱皮できるんだね…！」
深「んふ、たりまえじゃん、」
へら、と笑って胴体の方もどんどん剥がしていく。
服も着たままだし、こたつの中でもどうなっていたのかよく分からないが、中から取れたての半透明5本指ソックスみたいなのが出てきてとにかく感動した。
深「…ふは〜おわりぃ〜」
「脱皮おつかれさま！ふっかさん！」
深「ん、ありがとぉ」
「なんか…全体的にキラキラしてる…！」
深「脱皮したばっかだからね」
「すごい！！」
深「へへ、ふ、すごいしょ、俺できちゃうのよ、定期的にやってる」
「定期的に…！！」
深「そっかA見んの初めてだったか〜」
「次は？次はいつ脱皮する！？」
深「んーわっかんねぇな笑、また見たい？」
「見たい！今度は私がはがす！」
深「わーった。でもおまえ、ちゃんとやれよ？」
「やる！やるやる！約束ね！！」
深「はいはい、笑」
「やったー！ふふふ、ふふ、」
ふ、ふふ、ふ………
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
