ハンカチ（匂いつき） ページ13
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佐「…A、何か香水とか持ってない？今」
「へっ…と、あったかな、そんなの……」
香水なんて全然使わないし、と思ってほぼポーズだけでカバンの中をガサゴソと漁ってみたけど…
……ん？あれ？
「…あったかも」
佐「おっ！」
奥底から奇跡的に発掘された、香水。
それを「ちょっと貸してくれる？」と言われて渡すと、
取り出したその新品のハンカチにぷしゅ、とほんのり香りがつくくらいの距離でふわっとかけた。
「…一体何を」
佐「んー？ほら、Aも言ってたじゃん？俺の匂い好きだっつって、あのハンカチ嗅いでさ〜。だから、俺も大好きなAの匂いつけないと、フェアじゃねーかな！って」
「…」
佐「よく揉みこんで…よし！これで…ｽｩｩｩ…ｯ！うん！Aの匂いってことで！！」
「ごめん、引いてる」
佐「んー…Aこんな匂いだっけ？でもまぁいいや！」
「引いてるし、私さっくんの匂い好きなんて一言も言ってないし」
佐「これでいつでも、Aのこと感じられるね…♡」
「嗅いだ記憶もないし」
佐「ありがとう！A♡♡」
「聞いてないね、OK」
わーいわーいとスキップしながら皆の元へ戻って行ったさっくん。
「見て見てー！これAにもらった〜〜！！」と早速自慢に入っているようだが…
それにしてもこの香水、何で持ってたんだっけ……？
深「おお、いいじゃんハンカチ、かわいいね」
佐「でしょ？しかもこれ、嗅いでみて」
深「んー…？」ｸﾝｸﾝ
佐「Aの匂いつきー！！」
深「……オイ、ちょっと待て佐久間。」
佐「んにゃ？」
深「これ………俺の匂いじゃね？」
佐「へ？」
深「なんで？」
「…あ！
そうだ！思い出した！」ﾀﾞｯ
深「…おーおーどうしたA、急にそんな影から飛び出してきて」
「この香水！
…めっっちゃ前にふっかさんから押し付けられたやつだ！！」
佐「は！？！？」
深「おーい押し付けたんじゃなくてお下がりな〜？」
「それで、そのまま私のカバンの底に入ったままで…」
深「おいおーいそれ使ってないのと同義だぞ〜？」
佐「え、つまりこれは………深澤の、匂い…？」
「……そういうことになるね。」
佐「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！
ど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛お゛ぉ゛お゛お゛お゛ぉ゛！」
深「さくまー？ショック受けすぎだぞ〜？おーい？」
ごめん、まじミスった。
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黒葡萄(プロフ) - 塩野紗稀さん» こんにちは！ありがとうございます！☺️ 何度も読み返して下さってとても嬉しいです…！のろのろ更新ですがこれからも頑張ります！！お気遣いありがとうございます🥹 (3月6日 12時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
塩野紗稀(プロフ) - こんにちわ!!このシリーズ大好き過ぎて更新されるまでに何回も読み直してます!!大好きです!!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!! (3月4日 23時) (レス) @page11 id: 9a8af20bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2024年2月27日 2時
