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楠のツアーの最終日が、いよいよ今週末に控えたある日。
「…で、アンコールに予定しているこの3曲が終わった後、少し間を空けて、今度は7人でステージまで出てきてもらいます」
俺達は、その最終日のラストに、サプライズ的に新しいSnow Manとして登場する演出の練習に取り掛かっていた。
ソロを終えた最後に、楠の新たな姿を見せる意味や、
楠側のファンの人達にこれからのSnow Manに少しでも興味を持ってもらえるようにという意味でも、
次に繋がるこの大事な機会を逃してはならないと提案されたこの演出には、誰も反対はしなかった。
最後の最後に、1曲。
Snow Manとして7人でパフォーマンスを披露して、挨拶をして、終わっていく。
それほど負担になる話でもないし、サプライズにしている分きっと話題にもなる。
これを機に、更にグループの名前が広がれば良いなと思っていた。
「それで、やる曲なんですけど…」
…少し前に、楠に聞かれて、6人でこれが良いんじゃないかと出した曲。
初見の人でも魅力が伝わりやすいし、俺らもやり慣れている定番のものだった。
今日の打ち合わせ兼練習みたいな集まりは、そこに楠を加えて、7人でどうやるかを決めるため。
…の、はずだったんだけど。
「まずここに楠が立って…で、6人がそこに一列」
「……え、」
場所を確認するために立ち位置に着いた楠が、その指示に困惑した様子で振り返る。
…そこ、と俺達に示された場所は、前に立つ楠の背中しか見ることのできない、ステージの後ろの方だった。
「いや、あの…」
「基本はこの形ね。まぁ、これは今回だけだから」
何か言いたげな楠の肩にぽん、と手を置いて、説明を続けていくスタッフさん。
大人しくその指示に従って後ろに一列で並びながらも、俺は視界がぐにゃりと歪むようだった。
隣に立つふっかが真剣な表情で話を聞きながら、楠の背中と俺の様子を交互に気にしているのが分かった。
深「…その、要は俺ら、バックってことですか？」
「あーもちろん、今回だけね。あくまで楠のソロの舞台だし、ファンの人達も、楠をセンターに立たせて少しでも好感を持たせた方が、加入に納得して応援しやすいんじゃないかって」
「いや、待ってください、…それなら私、この演出なしにしたいです」
深「A、」
岩「…」
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黒葡萄(プロフ) - スノーウイさん» コメントありがとうございます！ヒロインのことを言っていただけるなんてとっても嬉しいです(*´˘`*)♡ お気遣いもありがとうございます、のんびりですが頑張ります！ (7月8日 16時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
スノーウイ(プロフ) - 初めまして＾＾初コメント失礼します。ヒロインに私も沼ってしまいました。可愛い！更新大変だと思いますが無理せず頑張ってください＾＾応援しています (7月7日 19時) (レス) @page26 id: b27a556d60 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです🥹 マイペースですが気長にお待ち頂けたら幸いです！ (6月5日 2時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - この小説大好きで何回も読んでいます！また更新楽しみにしています！ (6月2日 20時) (レス) id: 3a6334a239 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 小袖さん» ありがとうございます！これからも頑張りたいと思います！ (2023年5月6日 1時) (レス) id: a634bcac3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2023年4月17日 15時
