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それでも、時間の経過も手伝って、彼女は徐々にSnow Manに馴染んできていた。
初めはどうなることかと思っていたソロコンのツアーも、彼女自身の人望やファンの方の元々のあたたかさもあってか、特段荒れることもなくここまで来ている。
そんなツアーの傍らで、7人としての活動も少しずつスタートしていき、
改めて俺達は彼女のポテンシャルの高さに驚かされていた。
お互い口に出さなくても、分かる。
メンバー達が、彼女を本質的に認め始めていること。
やっぱり彼女を受け入れて良かった、と、俺とふっかは心の中で、ひっそりと目を合わせて笑い合うような気持ちでいたと思う。
このまま、このグループを進化させられたら。
そう思っていた。
…でも、そんな希望の兆しは、俺の中でだけ、再び不安へと色を変えていった。
「楠A、凄いね」
「さすが、どこにいても惹きつけられる」
「楠、そこ1人だけ前出れる？」
「ここは楠が真ん中で踊ろうか」
グループ活動にも慣れ始めて、その才能がより一層輝き出してきた楠。
内輪での評判も高く、すぐにSnow Manの中でも一際目立つ役回りを任されるようになった。
いや、良いことだ。
新メンバーがその実力を持って注目を浴びることは、グループ全体にとっても、より強いスポットライトを当てられるきっかけになるはず。
なのに、そんなキラキラと輝く彼女を見ているうちに…
俺は心の奥底で、どこか恐れを抱くようになっていた。
…楠に、グループを乗っ取られたらどうしよう。
このまま彼女が全ての中心になって、その代わりに、たとえば、
俺がいらなくなってしまったらどうしよう。
そんならしくもない考えが勝手に浮かんできては、彼女への嫉妬心を煽った。
楠はデキる奴だ。
ソロでも活躍できるほどの圧倒的なスター性がある。
そんな楠だからこそ、ここへ…俺達のグループへ来てしまったら、この場所が奪われてしまうんじゃないか、って。
俺達が作り上げてきたSnow Manが、彼女1人のものになってしまうんじゃないか、って、
そんな情けない心配が何故だか頭を離れなかった。
それでもそんなこと、表に出すわけにはいかないけれど。
「…わかりました、頑張ります」
岩「…」
凛とした覇気のあるその背中を前に、俺はどうしようもない焦燥感に駆られていた。
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黒葡萄(プロフ) - スノーウイさん» コメントありがとうございます！ヒロインのことを言っていただけるなんてとっても嬉しいです(*´˘`*)♡ お気遣いもありがとうございます、のんびりですが頑張ります！ (7月8日 16時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
スノーウイ(プロフ) - 初めまして＾＾初コメント失礼します。ヒロインに私も沼ってしまいました。可愛い！更新大変だと思いますが無理せず頑張ってください＾＾応援しています (7月7日 19時) (レス) @page26 id: b27a556d60 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです🥹 マイペースですが気長にお待ち頂けたら幸いです！ (6月5日 2時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - この小説大好きで何回も読んでいます！また更新楽しみにしています！ (6月2日 20時) (レス) id: 3a6334a239 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 小袖さん» ありがとうございます！これからも頑張りたいと思います！ (2023年5月6日 1時) (レス) id: a634bcac3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2023年4月17日 15時
