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ラ「…だから、もうそろそろラウ離れしてもらわないと。」
「ん……笑」
いや、だからその "ラウ離れ" ってワードは何なん？笑
子離れ…的なこと？
…でも、だとしたらもっとよく分からない。
今こうしてラウの方からくっつかれて、手を握られてるのは、言ってることとはまるで真逆の行動だ。
ラ「…これで、最後だから」
「え…？」
ラ「今のうちに、Aちゃんにくっつかせてあげる、」
「……」
…きゅ、と寂しそうに指を絡めて、手を握り直すラウ。
ラ「…ほんとは、ちょっとずつ離れさせてあげたかったんだけどね、」
「…ん…」
ラ「なかなかAちゃんと会えなかったから、今一気に、悔いのないようにくっついて」
「…んふふ、なるほどね…」
なんて、むしろくっついてるのはラウの方なのに。
…ラウ自身がやめなきゃって思ってるのかな。
いつまでも、子供みたいに甘えてられないって…
ふと思い出すのは、少し昔の記憶。
それこそラウがもっと子供だった時に、こうやって私とくっついてると、他のメンバー達が冗談混じりに「それ許されんのも今のうちだからな！」とか言ってきてたなぁ……
…もしかして、それを未だに覚えてるせいなのか。
「…そっか…寂しいな」
ラ「……僕も寂しいけどね」
「じゃあ、無理して離れなくても良いんじゃない…？」
ラ「……それじゃ意味無いの、」
「…」
ラ「…こどもの、ままじゃ……」
意味無いんだってば、とポツリと言うその口調こそ、まだちょっぴり幼さが残っているけれど。
…頭を上げて、ようやく見れたその顔は、
出会った時より随分大人っぽく、より美しくなっているのは明白で。
その瞳に見つめられることの意味も、もうだいぶ変わってしまったように思う。
でも…私にとっては、
「子供だからとかじゃなくて、…ラウだから許してたんだけどな」
ラ「…っ、……Aちゃんってほんとずるい」
「んふ…ごめん？」
ラ「ずるい大人、」
「…大人じゃないよ、全然」
ラ「…」
「ラウと一緒。…いや、ラウの方が大人かも……」
ラ「……うん、そうだね…Aちゃんのがこどもみたい。
…だからずるいの」
もう、離れてよ、ってちょっと悔しそうに、私に抱きしめ返されたまま動こうとしない。
…ラウは、いくつになってもラウのままだよ。
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黒葡萄(プロフ) - スノーウイさん» コメントありがとうございます！ヒロインのことを言っていただけるなんてとっても嬉しいです(*´˘`*)♡ お気遣いもありがとうございます、のんびりですが頑張ります！ (7月8日 16時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
スノーウイ(プロフ) - 初めまして＾＾初コメント失礼します。ヒロインに私も沼ってしまいました。可愛い！更新大変だと思いますが無理せず頑張ってください＾＾応援しています (7月7日 19時) (レス) @page26 id: b27a556d60 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです🥹 マイペースですが気長にお待ち頂けたら幸いです！ (6月5日 2時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - この小説大好きで何回も読んでいます！また更新楽しみにしています！ (6月2日 20時) (レス) id: 3a6334a239 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 小袖さん» ありがとうございます！これからも頑張りたいと思います！ (2023年5月6日 1時) (レス) id: a634bcac3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2023年4月17日 15時
