明白（×白） ページ22
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ラ「……」
「……どした〜…」
ラ「…、」
ぎゅむむ、と抱き締める力が強くなる腕を、さすさすと撫でる。
…今日は夜から新曲の振り入れして、遅くまで合わせて、やっと解散。
最後にメモしたところだけまとめようと1人端でしゃがみこんでいると、すすっとラウが近付いてきて、何の前触れもなく自分もしゃがんで横から抱きついてきたのだ。
甘えるにしても、笑顔も言葉も特に無いのがちょっと珍しくて、
でもそういう時もあるかと受け入れたまま作業を進めていると、肩辺りで俯いていた頭から声が漏れてくる。
ラ「……んー…Aちゃん…」
「んー？どしたぁ、ラウ」
ラ「……」
返事をしてみても、ぎゅうう、ってまた腕がきつくなるだけ。
正直こんな子供っぽいくっつき方は久しぶりで、ふふっ、とこっそり笑ってしまう。
…そういえば、ここ最近は仕事の行き違いもあって、がっつりコミュニケーションを取れる機会もしばらくなかった気がする。
意識してなかったけど、ラウと面と向かって話すのも結構久々だったし、それは向こうも同じだったのかも。
そう思って、よしよし、と項垂れた髪をそっと撫でてみると、
ラ「……あのね、」
「…うん」
ラ「…僕、もう大人じゃん？」
「…うん……？」
ラ「だからさ…」
「…」
ラ「……Aちゃんも、そろそろラウ離れしなきゃいけないな、と思って」
「……ん…？笑」
ちょっとよく分からない内容が伝えられて、首を傾げる私。
…待って、
「ラウ離れ、って……なに？笑」
ラ「…」
そう聞くと、ラウの頭に乗せっぱなしだった手が掴まれて、指までまとめてぎゅう、と握られる。
けど、相変わらず顔は見れないまま。
ラ「……Aちゃんはさ、…僕のこと、大好きでしょ？」
「んふ、…まぁ……大好きやけど」
ラ「…うん、」
「うん…」
…って、自分から言っといて私が認めたら笑いこらえるのやめてよ。
肩震えてんの、バレてるからね。
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黒葡萄(プロフ) - スノーウイさん» コメントありがとうございます！ヒロインのことを言っていただけるなんてとっても嬉しいです(*´˘`*)♡ お気遣いもありがとうございます、のんびりですが頑張ります！ (7月8日 16時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
スノーウイ(プロフ) - 初めまして＾＾初コメント失礼します。ヒロインに私も沼ってしまいました。可愛い！更新大変だと思いますが無理せず頑張ってください＾＾応援しています (7月7日 19時) (レス) @page26 id: b27a556d60 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです🥹 マイペースですが気長にお待ち頂けたら幸いです！ (6月5日 2時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - この小説大好きで何回も読んでいます！また更新楽しみにしています！ (6月2日 20時) (レス) id: 3a6334a239 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 小袖さん» ありがとうございます！これからも頑張りたいと思います！ (2023年5月6日 1時) (レス) id: a634bcac3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2023年4月17日 15時
