今日は味方（×紫） ページ12
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全員での仕事の現場。
楽屋入りして少し経ってからメイクに呼ばれた。
本番までには結構余裕があったので、メイクさんとお喋りしながらのんびりセット終えて楽屋へ戻ると、
メンバーたちは誰もいなくなっていた。
先に来ていた人達も、メイクしてる間に来たっぽい人達も、荷物だけ残してあってその姿は無い。
…これは皆でどっか行ったな、なんて思っていると、
深「…A〜…」
「ん…？ふっかさん？」
ふと戻ってきたのは、ふっかさん1人。
ふらふら〜っと歩いてきて、私の前まで来ても止まることなく、
そのままぽふ、と私を抱きしめるようにもたれかかる。
…ふざけて抱きつかれたら、きっとあしらうけど。
あまりにも疲弊した様子で何も言わずにこの体勢だから、珍しくて。
「………どうしたの…？」
深「んー…」
私も一旦受け入れることにして、背中を優しく叩いた。
深「へへ、いや、何もないんだけどさ、」
「じゃあ離れてください。」
深「やぁん〜うそだよ、てか何もなくてもよくない？笑」
へらへらっとした声だけ耳に届くけど、
…顔は見えないから、少し心配になる。
深「……ちょっと、Aになぐさめてほしかったの、」
「…なぐさめる…？」
その声が何だか弱々しく聞こえたから…
よく分からないけど、離しかけた腕をしっかり背中まで回して。
手を伸ばして、後頭部にそっと触れる。
…ふっかさんの、髪の質感だ。
そのまま撫でると、ぴくっ、と小さく反応する頭。
深「っ、A…、」
「…大丈夫だよ、ふっかさん」
深「はは…待って、やばい。超癒されんねこれ」
ふふ、と気が抜けたように雰囲気がゆるくなり、
ぎゅっと更にくっついた体に、ひとまず安心した。
消えずに留まってるその存在に、私の撫でる手つきもほんの少し強くなる。
深「……んふふ、もっとして、」
「…」
深「ん、…ほんとにしてくれるんだ、」
「ん…」
深「へへ、ありがとぉ」
耳元で力なく響く、あまい声。
…ほんと、珍しい。
私は黙って、何かを抱えてるその頭を撫で続けた。
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黒葡萄(プロフ) - スノーウイさん» コメントありがとうございます！ヒロインのことを言っていただけるなんてとっても嬉しいです(*´˘`*)♡ お気遣いもありがとうございます、のんびりですが頑張ります！ (7月8日 16時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
スノーウイ(プロフ) - 初めまして＾＾初コメント失礼します。ヒロインに私も沼ってしまいました。可愛い！更新大変だと思いますが無理せず頑張ってください＾＾応援しています (7月7日 19時) (レス) @page26 id: b27a556d60 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ひまわりさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです🥹 マイペースですが気長にお待ち頂けたら幸いです！ (6月5日 2時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - この小説大好きで何回も読んでいます！また更新楽しみにしています！ (6月2日 20時) (レス) id: 3a6334a239 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 小袖さん» ありがとうございます！これからも頑張りたいと思います！ (2023年5月6日 1時) (レス) id: a634bcac3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2023年4月17日 15時
