・2 ページ24
.
大「そしたら、こんな感じでどう？」
スマホを渡されて、文章を確認してみる。
『__先日、メンバーが
ファンの方に付きまとわれるという被害がありました。
いつも応援してくださる皆様には、
今後とも節度を守った応援をお願い致します____』
その前後にも丁寧で冷静な文章で書かれている。
「…良いと思います」
大「ん、ならこれで、後であげておくな」
「ありがとうございます」
よし、ともう一度画面を確認して、スマホを仕舞う。
するとちょうど、私達の卓へ天丼が運ばれてきた。
「あ、来た…！」
大「これで話しとこうと思ってたことも話せたし…」
「「…いただきます！！」」
お互い目の前に置かれた丼に、手を合わせる。
天丼…美味しそう！
ほかほかのご飯と天ぷらの湯気に顔を近付けて、
幸せな匂いに浸る。
海老天をお箸で掴んで、そっと口まで運んで…
サクッ…
「「うまぁ〜♡」」
「…ふっ、笑」
大「これやばいな」
「最高です」
視線は天丼に奪われたまま、もごもごと声だけで会話する。
サクサクの衣にぷりぷりの海老に、
あつあつのお米とちょっと染み込んだ甘いたれ。
他の天ぷらもまだまだたくさん。
次は何を食べようかなぁ…
大「Aちゃん、」
「ほ？」
大「これ」
「え、」
突如名前を呼ばれて顔を上げると、
私の丼に、自分の方に乗っていた海老天を乗せてきた忠義君。
大「あげる」
「え！そんな、良いんですか」
大「ふふ、2個あるしええよ」
「…私、ほんとに食べちゃいますよ？」
大「いや、食べてよ、笑」
今食べてなくなったはずの海老天のスペースに、
まさかの追加で新たな海老天。
嬉しく思いながらも、
なぜ急に、とちょっと疑問に思って忠義君の顔を見つめたら。
大「…幸せそうな顔して食べてるAちゃん、もっと見たい」
「…」
大「頑張って疲れた分、食べて元気になってほしいもん」
「…そのために…？」
大「忠義先輩からのサービスです」
「あ、久々の先輩呼びだ、笑」
二人でほっこり笑い合って、それじゃあいただきます、と
感謝しながら食べる2つめの海老天。
やっぱり美味しい…。
大「…それ、一口ちょうだい」
「結局食べるんですか」
大「いや、Aちゃんが美味そうに食べるから！」
「何なんですかもう、笑」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 471人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒葡萄(プロフ) - にのちゃさん» ありがとうございます！初めから読んでくださり有難いです…！頑張ります！ (2022年2月27日 2時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にのちゃ(プロフ) - 初めまして！一昨日から読み始めてやっと追い付きました(笑)読んでいてホッコリしますし、クスッと笑える面もあって最高です(*´∀｀*)更新、楽しみにしています。応援してます( ≧∀≦)ノ (2022年2月25日 14時) (レス) id: 43bde75e07 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - みけねこさん» コメントありがとうございます。またお読みいただけて私も嬉しいです！ (2022年2月24日 16時) (レス) @page11 id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！最近また読み返していたばかりだったから、とっても嬉しいです。これからの更新も楽しみに待ってます。 (2022年2月23日 3時) (レス) @page8 id: d311d92dc2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ayayanさん» ありがとうございます。ただいまです！ (2022年2月23日 0時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年2月21日 18時
