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「でももういい…。
もう、これで誰にも邪魔されないんだ…」
「い…っ！……っ誰か…ぁ、」
横「…A！？」
「！」
知ってる声が届いて振り向くと、
こちらに気付いた侯隆君が全速力で走って来る。
「侯隆君…！助けてください！」
横「A…！
…お前、Aに何してんねん…っ！」
腕を掴んでいた手を物凄い勢いで払い除け、
私を守るように前に立つ侯隆君。
その背中が、あの男性よりも断然大きく見えて、
思わず少し安堵する。
横「A、逃げろ」
「…は、はい…っ」
相手を睨みつけながら、そう言うから。
言われた通りに、すぐ家の方に走って逃げて。
渋「あっ、A…！？」
「すばる君、」
何故かアパートの前にいたすばる君が、
走ってきた私を見て慌てて駆け寄ってきた。
渋「大丈夫か、何かあったんか！？」
「私は大丈夫です、それよりも、侯隆君が…！」
渋「ヨコが…！？」
向こうで、大変なことに、って必死で指さして、
すばる君と一緒にまた道まで出て、少し先の現場を確認する。
…と。
「…侯隆君、」
渋「お前…」
横「…ナメんな！クソが！シバくぞ！」
渋「…もうシバいてるやん…」
侯隆君はとっくに男を倒し、その上から乗りかかって
身動きが取れないよう押さえつけていて、
…完全に、捕まえた状態にあった。
相手も、どう見てもお手上げの様子。
横「チッ、ふざけんなよまじで…」
「…良かった…」
でも侯隆君が無事なようで、ひとまずは安心。
後は…
「…警察に、連絡します」
渋「うん…そやな。
…俺、ヨコのこと手伝ってくるから、ここで連絡しとける？」
「分かりました」
渋「あ、あと、皆にも連絡しといて」
みんな…？
足早に、侯隆君に加勢しに行ったすばる君。
皆…って、
「…あ、」
ニバスタのサイト以外見てなくて、気付いてなかった。
グループのLINEと、侯隆君からの連絡と、
村《(不在着信)
錦《今どこ？
安《Aちゃん！今どこにおるん？ひとり？？
丸《Aちゃん？
丸《もし気付いてたら誰でも良いから教えてな…？
大《大丈夫？
大《一人でおったらあかんよ
…皆さんからの、個別のメッセージ。
どれも数分前だ。
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黒葡萄(プロフ) - にのちゃさん» ありがとうございます！初めから読んでくださり有難いです…！頑張ります！ (2022年2月27日 2時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にのちゃ(プロフ) - 初めまして！一昨日から読み始めてやっと追い付きました(笑)読んでいてホッコリしますし、クスッと笑える面もあって最高です(*´∀｀*)更新、楽しみにしています。応援してます( ≧∀≦)ノ (2022年2月25日 14時) (レス) id: 43bde75e07 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - みけねこさん» コメントありがとうございます。またお読みいただけて私も嬉しいです！ (2022年2月24日 16時) (レス) @page11 id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！最近また読み返していたばかりだったから、とっても嬉しいです。これからの更新も楽しみに待ってます。 (2022年2月23日 3時) (レス) @page8 id: d311d92dc2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ayayanさん» ありがとうございます。ただいまです！ (2022年2月23日 0時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年2月21日 18時
