ストーカー ページ13
.
ピーンポーン…
横「A…おらんの…？」
渋「…ヨコ？」
横「え？…すばる、」
渋「…A、いるかなと思ってんけど…」
横「どうしよ…電気も消えてるしまだ帰ってないねや、
…もしかしたら今一人で…」
渋「ちょ…落ち着け、とりあえず連絡してみ、」
横「ちゃう、さっき送ったんやけど既読つかんくて、
それで部屋にもおらんくて、」
渋「え…どこおんねんアイツ」
横「わっからん…どうしよ、俺が一緒におれば…」
渋「いや、それ言うたら俺も…。
…とりあえず皆に連絡して、誰か知ってるかも…、…？」
横「…どうした？」
渋「…ヨコ、これ…」
大《 (画像を送信しました)
大《ツイッターにDM来ててんけど…
大《コイツ、犯人やんな？
横「…何やこれ、」
渋「この時間…ちょうど本番ぐらいの時や」
横「まさか、観に来てたんか…！？」
渋「…あかん、皆にAのこと探すよう言わな、」
横「頼む…俺、先探してくる…！」
.
いつもの帰り道に差し掛かって、
久しぶりに一人きりで静かな夜道を歩いていく。
もうちょっとでアパートに着く、と思ったら
再び涙腺が緩んできて、涙がじわりと視界を滲ませた。
その時だった。
「都Aさん！」
「…っ！？」
さっきまで誰もいなかったはずの道を振り返ると、
そこには…一人の男性が立っていた。
誰…？
どうして私の名前を…？
「は…はは、やっと、やっと分かってくれたんですね、」
「…え…？」
「そうですよ、最初から警戒する必要無かったのに…」
背が高くて体の薄いその男性は、
嬉しそうな笑みを浮かべて、ぼそぼそと何か呟く。
どこか気味が悪くて、自然と後ずさる足。
まさか…
「…私はあなたのことを、ずっと愛してたんですから」
「…！」
背筋が凍りついて、すぐにその場から逃げ出そうとする。
でも、それよりも先にバッと腕を掴まれて、
強い力で引っ張られた。
「や…っ！やめてっ、くださ…！」
「ねぇどうして無視するんですか？
手紙も書いたしDMも送ったのに…」
「離して…！」
「ライブだっていつも見に行ってるのに…
…いつもあいつらが、」
「い…痛い…っ、」
「他の男が、俺の邪魔を…！」
「…あぁ…っ！」
ギリギリと圧力が増して、腕が握り潰されそうになる。
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黒葡萄(プロフ) - にのちゃさん» ありがとうございます！初めから読んでくださり有難いです…！頑張ります！ (2022年2月27日 2時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にのちゃ(プロフ) - 初めまして！一昨日から読み始めてやっと追い付きました(笑)読んでいてホッコリしますし、クスッと笑える面もあって最高です(*´∀｀*)更新、楽しみにしています。応援してます( ≧∀≦)ノ (2022年2月25日 14時) (レス) id: 43bde75e07 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - みけねこさん» コメントありがとうございます。またお読みいただけて私も嬉しいです！ (2022年2月24日 16時) (レス) @page11 id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！最近また読み返していたばかりだったから、とっても嬉しいです。これからの更新も楽しみに待ってます。 (2022年2月23日 3時) (レス) @page8 id: d311d92dc2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - ayayanさん» ありがとうございます。ただいまです！ (2022年2月23日 0時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年2月21日 18時
