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藍海「わー！Aー！」
「ちょ、声大きいよ」
藍海「むりむり泣ける！
泣かないって決めてたのに！」
「うんそれ言ってた時から既に
無理だろうなって思ってた」
藍海「何だよお前！
てかAもちょっと涙目じゃん！」
「…だって藍海と離れるの割と辛いし」
藍海「おわぁぁぁやめてまじで！泣く！」
「もう泣いてるじゃん、笑」
いつも通りなような違うような。
そんな卒業式を迎えて、
私達は高校の三年間を終えた。
藍海は地元の大学に行った。
だから距離的にも本当に離れ離れって感じで。
中学からの親友だったから、人一倍寂しかった。
でも最後にはポジティブに、
私も都会連れてってねとかお土産買ってきてねとか
色々お願いされて別れた。笑
藍海がいなかったら軽音部に入ることも無かったし
先輩と出会うこともなかった。
クラスの人と仲良くなれたのも
藍海のおかげだったりするし。
本当に、高校生活がこんなに楽しく送れたのは
彼女がいてくれたから。
…今だって、藍海とやり取りをする度に、
もうちょっと頑張ってみようって思える。
だから私はまだ、
目標の見つからない都会での生活を続けている。
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大学に入った私は、
初めての都会で初めての一人暮らしを始めた。
先輩のことは気になっていたけど、
初めてだらけの環境でいっぱいいっぱいで、
そんなことを考える暇も少なくなっていった。
一人暮らしを選んだ私は
出来る限り自分のお金で生活したいと思って、
前々から考えていたバイトも始めた。
大学生活に慣れていくうちに友達もできて、
バイトもそこそこ良い調子で、
不満は無いけど。
…けど、
大学のノリが高校の時とギャップがあって
内心ちょっとだるかったり、
都会は人も多いし、
思い描いてた理想とは少し違っていて、
特別楽しくもなかった。
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小さなアパートのドアを開けて、ようやく帰宅。
ベッドに座って開いたLINEは
ヨコ先輩達三人は既に分からなくなっていたし、
自分も新しく変えてしまって
他の先輩とはしばらくやり取りも途絶えていたから
追加してもらう感じでもなくなってて。
先輩達の連絡先はもう持っていない。
もしかしたらと抱いていた淡い期待も虚しく、
結局偶然会うことも無くて。
…ああこんな感じか夢が冷めていくのって。
あの約束はまだ、有効なのかな。
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黒葡萄(プロフ) - ゆっちさん» ありがとうございます！とても嬉しいお言葉です…。今まで以上に書くのが遅くなってきているので、頑張ります笑 (2018年8月9日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本当にこの作品がめっちゃ好きです！最近そんな更新されてないので更新しちゃってください！これからも応援してます！ (2018年8月9日 8時) (レス) id: 97646d7482 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - おおおいさん» ありがとうございます！！ (2018年8月4日 5時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
おおおい - この作品の更新があるたびに一人で「おぉ、、、、、!」(いやっふぅ〜!!!)←心の中でさけんでます(((続きが気になるぅ! (2018年8月3日 21時) (レス) id: b4b5488299 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» ありがとうございます！ (2018年7月30日 18時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年7月4日 18時
