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「このままずっと何かに甘え続けるつもりですか」
大「…」
「来るなら…自分自身の意志で、
ここに来て欲しかった、なんて思っちゃいました」
ベンチに座ったままの忠義先輩は、
私の顔を見上げている。
その目は複雑そうで。
「…忠義先輩は、彼女さんのこと、
もう良いんですか」
大「え…？」
「フラれたからバンドに来るしかなかった、
じゃ困ります…」
もちろん、戻ってきてくれるだけで
嬉しい気持ちはあるけど。
それでも。
「忠義先輩が自分で選択出来るんだから…」
消去法で、妥協してほしくない。
…すると、忠義先輩は
おもむろにポケットからスマホを取り出した。
大「…彼女に、電話する」
「…はい」
大「…お礼言うて、ちゃんと別れて…
バンドに入るために」
そう言って、笑った。
…バンドに戻ることを、選んだんだ。
先輩が電話をするためにスマホを操作すると、
途中で「あ、」と声を上げる。
気になって尋ねると、
大「…先に向こうからLINE来てた」
画面をこちらに向けて、内容を見せてくれた。
" 突然出て行ってごめんね。今朝言った通り、
別れて、離れて暮らすことにしよう。
あの部屋にはもう戻らない。
それからもう会わない。
だから、この連絡先ももう消すね。
今までありがとう "
「…既に先手打たれてましたね、笑」
大「完全にフラれてるやん俺…
二回もフラんといてや！」
「あ、待ってください、まだありますよ…？」
そのメッセージの下に、もう一つの吹き出し。
" あ、それから、バンド頑張ってね "
大「…え、バレてる」
「何故、笑」
何でやろ…？と首を捻る忠義先輩を見ながら、
実は安心した。
また一緒にバンドで演奏してくれることに。
あと、彼女さんが良い人そうなことにも。笑
大「…あ！」
「何ですか」
大「ここ最近ずっと、
高校ん時の部活の話しとったからかな…」
「…え」
大「んふ、俺かて
ほんまにバンドに戻りたい思ててんで？笑」
立ち上がり、ドヤ顔で見下ろしてくる先輩。
…何かムカつくけど。←
でも、その言葉が素直に嬉しかった。
大「まぁ確かにお酒の力は借りたけどな」
「かなり飲んでたみたいですけど…
もしかして、大酒飲み…？」
大「ていうか、
液体は基本がぶがぶいっちゃうよね」
「いくな！」
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黒葡萄(プロフ) - ゆっちさん» ありがとうございます！とても嬉しいお言葉です…。今まで以上に書くのが遅くなってきているので、頑張ります笑 (2018年8月9日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本当にこの作品がめっちゃ好きです！最近そんな更新されてないので更新しちゃってください！これからも応援してます！ (2018年8月9日 8時) (レス) id: 97646d7482 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - おおおいさん» ありがとうございます！！ (2018年8月4日 5時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
おおおい - この作品の更新があるたびに一人で「おぉ、、、、、!」(いやっふぅ〜!!!)←心の中でさけんでます(((続きが気になるぅ! (2018年8月3日 21時) (レス) id: b4b5488299 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» ありがとうございます！ (2018年7月30日 18時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年7月4日 18時
