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…全く、この前勝手に傷付いていた私は
どれもこれも勘違いをしていた。
この人は興味を失くしていたどころか、
誰よりももう一度集まることを待ち望んでたんだ。
「…一人にさせて、ごめんなさい…」
丸「…」
「私、マル先輩のこと何も考えられてなくて…
…でも、でも今日は、
約束を守るために来たんです」
丸「…うん、」
" …やっと、会えたな "
って、力が抜けたように微笑みかける。
丸「久しぶりにAちゃんから連絡来た時、
びっくりしたし
今更何なんって怒ろうともしたけど…
…そんなことよりも、嬉しさの方が何倍もあって」
「…本当に？」
丸「そらそうやろ、この前会えた時かて
現実かどうか何回も疑ったもん」
そう言ってちょっと照れ笑いする先輩。
…私の、よく知ってる表情だ。
そこで安心して、
張り詰めていた気持ちが一気に楽になる。
「良かった…」
丸「ふふ、シゲちゃんに感謝やね、笑」
「…あの、それで、バンドの件は…」
丸「ああそうやった、」
本題に辿り着くまでに大切なことがあり過ぎて、
遅くなってしまったけど…。
マル先輩は思い出したように、私の手を取る。
え？と戸惑っていると、取られた手は
先輩の左手の指先に触れた。
…普通の人の指先とは違う、特有の硬さを感じて、
ぱっと顔を見上げる。
「…続けてたんですね、ベース」
丸「一人で暇やったんで、笑」
「流石です 笑」
隣同士で笑い合ってから、
マル先輩が改まった顔をした。
丸「Aちゃん、こっちからお願いする、
…バンド、また始めたい」
…まさか、こうなるなんて予想してなかった。
最悪拒否されることまで考えてたのに。
先輩は、昔と変わらないにこにこの笑顔で
戻ることを決めてくれたんだ。
私は大きく頷いた。
丸「ちなみにAちゃん、
他の人らはどうすんの…？」
「…あ、まだ説明してなかった」
丸「へ？」
「えーっと…端的に言うと…、
既にバンド活動してる人が私の他に二人いて、
後は中途半端なのが一名と、音信不通が三名です」
丸「いや、ちょ、端的すぎひん？
色々と足りてへん気するし」
「さぁここからが大変ですよマル先輩」
丸「え！？どういうこと！？」
…と、笑いながらふと視界に入った空は
すっかりオレンジ色になっていた。
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黒葡萄(プロフ) - ゆっちさん» ありがとうございます！とても嬉しいお言葉です…。今まで以上に書くのが遅くなってきているので、頑張ります笑 (2018年8月9日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本当にこの作品がめっちゃ好きです！最近そんな更新されてないので更新しちゃってください！これからも応援してます！ (2018年8月9日 8時) (レス) id: 97646d7482 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - おおおいさん» ありがとうございます！！ (2018年8月4日 5時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
おおおい - この作品の更新があるたびに一人で「おぉ、、、、、!」(いやっふぅ〜!!!)←心の中でさけんでます(((続きが気になるぅ! (2018年8月3日 21時) (レス) id: b4b5488299 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» ありがとうございます！ (2018年7月30日 18時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年7月4日 18時
