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「だから今日亮先輩に色々教えて欲しくて、
無理して自分で何とかしようとしてたとことか
あるし…っふむ、」
錦「…笑」
いっぱい喋る私にブレーキをかけるように、
顎を持ち上げていたはずの片手はほっぺを挟む。
そして可笑しそうに笑いをこらえる亮先輩。
頬に触れてる手が少し緩んで、私に尋ねる。
錦「何で頼らないようにしてたん？」
「それは…私もしっかりしなきゃと思って、
三年生もいないし、
自分で何でもこなせるようになりたかったから…」
錦「…へぇ」
「で、でも、」
錦「でも？」
「一人で考えても全然分からないこと沢山あるし、
…やっぱり、先輩に教えてほしくて」
距離近いし見下ろされてるような体勢だから
上目遣いが若干照れるけど、
しっかり目を見て言えた。
錦「…やっとや」
「…え？」
錦「やっと俺に頼ってくれた」
微笑む亮先輩。
錦「ずっと 俺らには甘えられへんねや って
思ってたから」
「…どういうことですか…？」
錦「A、いつも三年に頼ってたから、
その三年がおらんくなって
一人で抱え込んでんのかなって」
「いやそんなことは、」
錦「あるやろ？
やけど何か困ってんなぁって時に俺が声掛けても
何でもないとか言われるし」
「…すみません」
謝らんでええわ、って笑って、
私と横並びになって壁際にしゃがみ込んだ。
私も同じようにしゃがむ。
錦「でもちょっとちゃうかったな」
「…はい」
錦「二年が頼りないから
頼られへんねやと思ってたわ」
「それは絶対無いです！」
錦「分かったから 笑」
勢いづいて大きめの声になっちゃった私を
抑えるように答える。
錦「あのな、頼るのと人任せにすんのは、
全然別のことやからな？」
「…え？」
錦「一人で頑張りたくて、
人の助け借りんようにしてたんは分かるけど…
それで勝手に潰れたら元も子もないで」
「はい…」
錦「だから、困った時は先輩に頼っとけ」
ぽんぽん、と頭に手を置かれて、
前髪でおでこがくすぐったくなる。
錦「…あ、やっぱ付け足してもええ？」
「え、何をですか？」
錦「…困ってない時でも、俺には甘えて」
そんなことを甘々な表情で言われちゃった私は、
まだまだ頼ることになりそうです…。
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続編に移行しました！
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黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
