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「あの、くるしっ」
大「てことはこれ本命やんなっ？」
「はぁ！？違います！」
大「んふ♡」
否定してるのに余裕でにこにこ笑顔だし、
身体に絡みついてる腕は全然離れないし。
さっきの理不尽ドSオーラは一体何処へ、
すっかりご機嫌な忠義先輩。
丸「え、待って、それってヤキモチってこと？」
「そ、それも違います！」
横「図星やん」
渋「バレバレやん」
丸「妬いてくれてたんやぁぁ！」
「何でテンション上がってるんですか」
確かに、ヤキモチなんて可愛いものではないけど、
そんなような感情が少しあったのかもしれない。
私にとって大切にあげたい一個でも、
相手にとっては数ある中の一個、
というギャップがちょっとだけ切なかった。
「その、だから、急かされたけど、
私は最後の最後にあげようと思ってて…」
安「そうやったんやぁ…急かしてごめんなー？」
「そんな、謝らないでください 笑」
ふわふわと笑って、私の頭をぽんぽんする。
なんて優しい笑顔でしょう。
錦「…あのな、A」
「はい、」
錦「俺かて
たくさん貰ってる中の一つなんて思てへんよ」
「…え？」
錦「俺にとっても、Aからのもんは特別やし」
「え、いや、ちょ、」
錦「ずっと待ってた」
「……うぅ…っ」
村「あかんあかん、亮、イケメンが過ぎるわ」
横「A死にそうになってるで」
錦「え！？ごめん？」
「いえ…お気になさらず…」
イケメンにあんなかっこいい真剣な顔されて
そんな事言われたら、誰でもこうなる。
頬が熱くなるのを感じて、冷えた手で顔を覆った。
…と、その手は誰かによってすぐさま剥がされる。
「わ…」
渋「俺も」
「…はい？」
渋「俺もAから貰うの楽しみやった」
「すばる先輩までそんなこと…」
渋「…やっば、顔真っ赤やで？」
「手、離して…」
渋「無理、」
私の手首を掴んだままで、ちょっと楽しそう。
…こんなに言ってくれてるのに、どうして私は
あんなに渡す自信が無かったんだろう。
先輩達は、待っててくれてたのに。
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黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
