節分 ページ37
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「鬼は外〜、福は内〜」
錦「…独り言？」
練習が終わった部室は、練習中より更にゆるい。
今日は休日。
午前練だから、お昼で帰れる。
そしてもう一つ、
「今日は節分の日、ですよ」
錦「あ、それでか」
「…まさか行事を大切にする心を
"独り言"で片付けられるとは思いませんでした。」
錦「ごめんて、笑」
そう、二月三日は節分の日。
物心ついた時から、ちゃんと毎年意識してる。
それなのに、
「皆さん何もせずに帰る気ですか？」
大「え？だってもう練習終わり…」
「何言ってるんですか」
錦「…まさか、A、」
「豆まきしないんですか！？」
大「ここで！？」
帰ろうと荷物をまとめていた先輩達を止めて、
豆まきのご提案。
しかしそんな私の神経を軽く疑うかのような表情。
そんなに引かなくても…。
「部室にも福を呼び込みたくありませんか？」
大「そんな誘い文句初めて聞いたわ」
丸「なになにー？ 豆まきするのー？」
安「ああ、今日節分かぁ」
錦「ほらややこしい奴ら来てもうたで」
丸「だーれがやねん♡」
錦「もう既にめんどい」
にっこり笑顔で絡もうと近づくマル先輩を
複雑な面持ちで交わす亮先輩。
あれ、でももしかして
章ちゃん先輩とマル先輩ならのってくれるかも。
「豆まきましょうよ」
安「うん、ええよー」
大「ええの！？」
丸「豆まきくらいやらせてあげたらええやんか 笑」
大「いや、めんどく…」
「…」
丸「あ、ありえんくらい冷たい目で見てる」
錦「そんなにやりたいんか…」
「やりたいというかやらなきゃいけないでしょう。
日本人として。」
大「そのたまに出る真面目さと律儀さ何なん？」
恒例行事、全員参加必至です。←
こういうことはちゃんとやらないと。
信じているというほどではないけど…
気持ち的にも、
やったら本当に福が来るかもしれないし。
すると亮先輩も押されて、
錦「まぁそこまで言うならやるか」
「はい！」
認めてもらえた。笑
やった、これで豆まきができ…
丸「で、豆は？」
「え？」
…。
もう他のバンドは帰ってしまった部室内を
一応見回してみるけど、もちろん見当たらず。
安「…無いんかいっ！」
大「声たっか」
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黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
