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マル先輩のことだから絶対何か企んでるけど、
何を考えてるかまではわからない。
…とりあえず取っちゃえばいいか。
膝を伸ばしたまま腰をおって、
床に置いてあるリュックのチャックに手をかける。
開いて中を探すけど、
筆箱がどこにあるか知らないし見つけ出せない。
もっとよく見たいけどしゃがめないし…。
こんな慣れない姿勢をしたら、
膝の裏がちょっと痛くなってきた。
「…くっ…」
全然見つからない！
…そもそも何でしゃがんじゃいけないの！？
再び襲う疑問。
…あー、もう。
私は姿勢を戻して振り返る。
「無理です！」
丸「えっ、無理やないから！
めっちゃええ感じやったから！」
「いい感じって何ですか」
丸「何でもない！
多分奥の方にあるから、よう探して？」
「しゃがんでいい？」
丸「あかん！
ていうかタメ口で機嫌の悪さ出すんやめて！」
…何をそんなに必死になっているのか。
でもよくよく考えたら
筆箱取ってほしいと言われてるだけ。
こんな単純な頼み事くらいやらなきゃ。
もう一回、腰を曲げて手をリュックの中へ伸ばす。
不安定な姿勢をどうにかするために、
片手を壁についた。
…あ、こっちのが安定する。
鞄の中を探る手がそれらしきものに触れて、
引っ張り出すと、
「…これですか？」
丸「そう！それ！」
ようやくミッションを完了して(ミッション？)、
体を元に戻す。
脚の裏側全体が伸ばされた感じ…。
いつの間にか準備室に入ってきていたマル先輩に
渡してあげると、
丸「ふふふ、ほんまにありがとう♡」
筆箱を取ったことに対してだけとは思えないほどの
満面の笑み。
え？もう企み実行されちゃった？←
「…結局何が目的だったんですか？」
丸「なんで？何もないよー」
「えっ…」
切り込んだつもりが、すんとした表情で交される。
そんな態度に動揺してたら、忠義先輩が来て、
大「お前ほんま最低やな」
丸「なぁんでよ！」
大「Aちゃん、
コイツはAちゃんのその黒タイツを
ただ堪能したかっただけや！」
「………え？」
黒タイツ？
忠義先輩に両肩を掴まれて訴えられるけど、
…いや、ちょっと待ってください、
「どういうことですか？」
丸「…タイツ履いてる子の太もも、見たいやん」
「は！？」
大「ほら遂に本音が」
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黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
