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安「やから、
三年生の代わりに俺らがお祈りしようと思って！」
満面の笑みでそう言った章ちゃん先輩。
私たちが気付かない間にそんな会話が…。
すばる先輩のそういうところ。
本当に尊敬するというか、好きというか。
あまり表に出すようなタイプじゃないけど、
実は他の先輩たちと同じくらい…
いや、もしかしたら人一倍メンバー思いな人。
そして、
それを聞いて代わりに合格祈願をしようなんて
提案する章ちゃん先輩も。
丸「すばるぅぅぅ…！」
大「まる落ち着いて」
錦「すばるくん…すばるくん…」
大「亮ちゃんも落ち着いて」
そんな訳を聞いたら、
すばる先輩への愛が強いお二人が…。笑
そして全く落ち着かせる気のない忠義先輩。
安「もー、はよお願いすんで、笑」
「ふふっ、笑」
章ちゃん先輩が仕切っているのが何気に珍しくて、
思わず笑ってしまった。
そして、ようやく小さな古びた賽銭箱に
それぞれお賽銭を入れて、横並びで手を叩く。
安「せーの」
「「三人が合格しますように！！」」
手を合わせて目を閉じて、声に出した。
具体的には合格祈願、
でも、私たちはもっと漠然と、
三年生の幸せを願ってるような気がする。
先輩の幸せは後輩の幸せ、なんて、
そんなことを無意識に感じている。
数秒の静寂の後、それぞれ目を開く。
安「…ありがとう」
大「いえいえ」
「揃ってお願い出来て良かったです」
安「ふふ、そやなぁ…あれ？」
「え、笑」
もうお願いし終えた私たち三人の横で、
丸「…」
錦「…」
大「…長い長い！」
まだまだ真剣にお願い…ていうか
もはや念でも送ってる？マル先輩と亮先輩。
忠義先輩が絶妙な間でツッコんで、
やっと合わせていた手を離す。
錦「俺のが長く祈ってた」
丸「待って、それずるない？」
「いや変わらないですよ」
大「小学生の喧嘩と一緒やでほんま」
安「あのー、よこちょと信ちゃんの分も
ちゃんとお願いしてな？笑」
いつまでもどこまでも張り合うお二人。
すばる先輩のことになると、やはりこうなる。
…今年もこのバンドは、
相変わらずこんな調子で頑張っていく予定です。
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黒葡萄(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか、ぜひ見届けて頂けると嬉しいです！ (2018年3月14日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 未来が気になるお話ですねー、是非大学生バージョンも見てみたい (2018年3月11日 19時) (レス) id: b46cbad2cc (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです…！良かったらこれからも楽しみにしててください！ (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» コメントありがとうございます！一番の要注意先輩です笑 (2018年2月13日 13時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - もう毎回楽しみすぎてヤバイです もうこのお話大好きです (2018年2月12日 23時) (レス) id: e52a1f5f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年1月7日 4時
