少しぐらい ページ45
亜嵐side
パタパタ急ぎ足で、こっちに向かってきたふたり組
案の定Aは、可愛くて思わず素っ気ない態度とっちゃうぐらい
裕太の、髪型見てカッコいいなんて言い始めたら…
そんなこと思ってたら涼太に、完全に読まれるし
A「ほら、行こう?」
「お、おう。」
頑張るんだ俺。
隼のやつ、今日告白するって言ってた
だから、俺もちゃんとしないとな
そろそろ、決着付けないとなって思ってたし
今日は、めいいっぱい遊ぶんだ
そして、少しだけでもいいからAとちゃんと話したいって
好きだって言えたらどんなに楽なんだろうってずっと思ってた
けど、それはAにとっての重荷だって理由にして抑えて
友達でいたい、言ったら友達でいられなくなるかもしれないって思って怖くて
ずっと逃げてきた
でも、今のAすごい変わったよ?
裕太が、この学校に来てから
ずっとAと、学校で過ごしてきたし見てればよくわかるんだ
前に進んでる。だから、今のAならきっと大丈夫
俺は、背中を押してAのためだけになればいいから。
辛いことを一緒に乗り越えられる存在なだけでいいから。
だから、めいいっぱい楽しんで
Aに、時間くださいってお願いした。
しばらくして、花火が始まって
ソワソワしてるA
その隣には俺がいるけど、逆どなりは裕太
始まっても、やっぱりしっかり見れてなくて
何も出来ない俺
裕太「A?ほら、見てみ。向日葵が咲いてる」
A「え?何その冗談。」
裕太「冗談ならそれでええけど
もー、消えちゃったやん」
A「あ、あれの方が翔吾ぽいよ!」
裕太「え?翔吾?笑
ふっ。あほか、翔吾は向日葵ちゃう。
あんな盛大な花にはならんて」
A「え、なるよ!」
…ほら、裕太ってすごいよ
俺には持ってない、俺には出来ないことできる
涼太「亜嵐くん…」
亜嵐「…ちょっと、俺行ってくる」
涼太「うん。、行ってらっしゃい」
涼太って、なんでも察してくれるのかなんて毒ずいといて
よし。花火そろそろ終わるし
「A?」
A「ちょ、亜嵐!?ね、まって!」
今だけでいいから、俺の時間でいいでしょ?
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作者名:ゆーたらん。 | 作成日時:2018年5月31日 2時