もうここには… ページ14
裕太side
同じクラスのいつメンさんたちは、課題で追われてるらしい
俺は、なんとか回避したから帰ってきたけど
家に着いてから、いつものようにダンス動画みて
そしたら、なんか今日は無性に踊りたくなって
夜なら駅前にそういう人いるんじゃないかって勝手に期待して
「…割とおるんやな」
行ってみれば、大阪より少ないけどダンスしてる人達
…ここなら踊れるな
本当は、イヤホンして踊ろうと思ってたんやけど
なんとなく爆音で流してる隣の人の曲で踊ってみたり
そんなこんなしてたら、翔吾がしょっちゅう聞いてた曲
これ、まるまる1曲Aと
振り考えたんだーってニコニコしてたわ
そのふりが良すぎたもんだから、今度のイベント二人でこれ踊ろうなって約束してたやつ
それは、叶わなかってん
けど、その振り付け本当に楽しくって
記憶を辿りながら踊っとった
これ、こんなんやったな
・
『翔吾?』
は?
踊っとったらそんな声
A「翔吾だよねー!ねえ!」
「立花…」
亜嵐「おい!A」
「ねえ!」
…ここまで勘違いすることあるんか
翔吾は、もうどこにもおらん
たしかにこの振りはあいつのもんやけど
俺はちゃうねん
A「翔吾しか知らないもんねその振付
ねえ、今までどこ行ってたのほんとに!」
「おい!」
A「なあに」
「…はあ、翔吾もうどこにもおらん!」
A「え?だって…」
「もう、いないんやアイツは」
ズルズルと膝から崩れる立花さん
亜嵐「A大丈夫か?」
「…いやだ。そんなの…」
亜嵐「え?」
「翔吾…」
他の奴らは唖然としてるし
泣き崩れる立花さんを見て
…みんな、知らんのかこの様子は
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作者名:ゆーたらん。 | 作成日時:2018年5月31日 2時