Contrary Love 2 [Alan]

no.86 ページ36

ここ1週間

ありがたく、シフトが全然被らない







あんな状況で話しかけるなんて無理だし


普通に会話なんてもっと無理









それに絶対、意識しちゃうもん。









拓也｢最近、亜嵐と会ってないだろ｣



｢…会ってないです。

なんか、会わせる顔が分かんなくて無理ですし｣



拓也｢めっちゃ、好きじゃん｣



｢…。ムカつくけど｣









ヤバすぎって、仕事中なのにめちゃめちゃ笑ってるたくやさん









絶対ね、うまく話せないし


何言ってるのか全然分からなくなっちゃう









拓也｢でもさ、めっちゃ会いたいって顔してっけど笑｣



｢それは、言わない約束です！｣



拓也｢やべーっ笑

Aちゃん面白すぎ。顔赤いよ｣



｢…やだもう。恥ずかしいんでからかわないでくださいよ｣



拓也｢ごめんごめん。笑
純粋すぎて｣









1週間も見てないし、ちょっと寂しいなんて



入れ違いの時に、顔だけ覗いて見たり。









ロッカーが男女ちがうから、来たの確認してお疲れ様だけ言ってみたり。









…もう、大好きじゃん。









素直に面と向かって、好きなんて言えたらいいのに









これから先も、同じところ行くし。









ずっとこんなの嫌だよ。

話せないなんて









自分の気持ち知っちゃった以上、行動するのなんてすごく難しいけど









出来るものなら、前の関係に戻りたいよ









アホな事言って、バカって


そんなこと、あんな簡単に言ってたのに









…何でこんなに、話すだけに緊張しちゃうんだろ








こんなにホクロあったっけとか


こんなかっこよかったっけとか


気にしてなかったことだって、気づいちゃうんだよ









きっと、こんなこと昔の自分に言ったら



バカにされるだろうな

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